多くの女性にとって角栓は本当に嫌なもの。だから、角栓が目立つと、「とにかく除去しよう!」と思う女性が多いのではないでしょうか?そうやって角栓を除去しても実は根本的な解決にはなりません。この記事では、角栓ができる原因と改善のための正しいエイジングケアについてご紹介します。
- 角栓は、お肌にとって不要ではなく、本来必要なものです。だから、除去することは、根本的な解決策にはなりません。大切なことは過度に目立ってしまうことのない肌状態を目指すことです。
- 角栓の正体は不要な角質の集まりで、たんぱく質が70%。だから、普通の洗顔料では落ちません。だから、たんぱく質を分解する酵素洗顔やピーリングなども必要になってきます。しかし、過度な回数を行うことは控えるべきです。
- 誤ったスキンケアによる角栓の除去の繰り返しは悪循環になってしまいます。過度な毛穴パック、ピンセットを使った除去などでお肌にダメージを与えることを避けましょう。
- 角栓対策のベースは内側からのエイジングケア。お肌以前にからだの健やかさが大切です。だからこそ、よい生活習慣を身につけることが大切です。
- 角栓のスキンケアは「バリア機能改善」と「ターンオーバーの正常化」に注力を!この2つによって、素肌が健やかになることが除去より大切です。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
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ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
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CONTENTS
1.鼻の毛穴の角栓に悩むあなたへ
「角栓の除去はダメ!?鼻の毛穴に詰まる原因と正しいエイジングケア」をお届けします。
朝のスキンケアやメイクをしていて鼻に角栓をみつけると、ちょっと落ち込みますよね。鼻は顔の中央にあるので、目立ちやすいところ。小鼻でも目立ちます。そんなところに角栓があると…。美肌からは遠ざかってしまいますね。今回は、そんな角栓の原因から対策、最新のトピックスまで幅広くご紹介します。
1)角栓は除去するだけでは改善しない
角栓は、ファンデーションを塗ってもかえってブツブツが目立ってしまったり、カバーするのも難しい厄介なお肌の悩みです。しかも、角栓をそのまま放置していると、お肌の酸化が進んで黒いブツブツになってしまいます。
一方、目立つ鼻の角栓を無理やりピンセットやコメドプッシャー、綿棒、毛抜きを使って無理やり除去しようとしてしまう方もいらっしゃいます。また、気持ちもスッキリすることから、毛穴パックで角栓をごっそり取り去る方も。
でも、ちょっとお待ちください。
一時的な満足感はあっても、そんなことを続けると、かえって角栓は悪化してしまうことも。エイジングケアにとって「悪者」と思われている角栓ですが、除去すればよいというものではありません。角栓は、その役割や対策に対する誤解も多いのです。
そこで、この記事では鼻の毛穴に角栓が詰まる原因とその正しい改善方法やスキンケア、エイジングケアをご紹介します。また、やってはいけない角栓の除去の方法も取り上げます。
などとお悩みの方は、ぜひ、続きをお読みください。
2)角栓の改善対策は正しい知識が大切
鼻の角栓対策には、まず、正しい知識が必要です。正しい知識をもとに、正しくエイジングケアを行えば、角栓を除去する必要もなくなるのです。そんなお肌こそがホンモノの美肌なのです。角栓がなく、キメの整ったツヤのある美肌を目指したいですね。
この記事では、エイジングケア世代でも悩んでいる方が多い角栓の役割、ケア方法、予防方法、また、鼻の角栓を除去することがダメな理由について解説します。
そして、角栓に悩んでいる方に、オススメしたい「クレンジング」や「酵素洗顔」についても紹介します。この記事で紹介するクレンジング、洗顔、エイジングケア化粧品を上手に使えば、角栓を気にするお肌から、角栓が気にならないお肌へと解放されるはずです。正しい角栓ケアを実践して、角栓の目立たないつるつるした鼻を手に入れましょう。すでに角栓の原因などをよくご存知で、酵素洗顔による角栓対策を考えたい場合は、こちらをご覧ください。
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2.そもそも角栓とは?
そもそも角栓とは何なのでしょうか?角栓の改善のためにスキンケアなどの対策を考える前に、まず、角栓とは何か?その役割や特徴について理解しましょう。
1)角栓は70%がたんぱく質
角栓は、角質の集合体と未成熟な角質細胞で、ケラチンと呼ばれるたんぱく質が70%、皮脂が30%。(*1)
(*1)参照元
*【美容皮膚科医監修】クレンジングオイルで角栓ケアをする正しい方法。毛穴ケアにおすすめのアイテムも
角栓とは、鼻の毛穴部分の剥がれかけた角質の集まりです。毛穴の「栓」をするイメージから「角栓」と呼ばれていますが、その本質は「角質」と同じなのです。鼻の角栓のエイジングケアを考える場合、この事実をしっかり理解しておくことが大切です。鼻に角栓ができるもう1つの理由は、未発達なままの角質細胞が酸化したことが考えられます。鼻に角栓ができるということは、ターンオーバーが早すぎる状態であること多く、基底層でできた角質細胞が未成熟なまま角層まで上がってくる場合も多いのです。
角質同士は、「コルネオソーム」という細胞間内構造物でつながっています。角質は古くなると、コルネオソームが離れて、アカになって剥がれ落ちていきます。そのためには、酵素が必要ですが、水分が十分にあることが正しくはたらくために必要です。
しかし、ターンオーバーが乱れて肌の水分が不足していると、酵素が十分にはたらくことができないのです。そのため、角質がたまり角栓が増えるのです。つまり、角栓が目立ってしまうのはお肌のターンオーバーの乱れが原因でできてしまうのです。
2)角栓はお肌に必要?
角栓そのものは必要な存在で、お肌が健康なら不要になれば剥がれ落ちます。だから、素肌が健やかなら悩む必要はないのです。
また、角栓は「悪者」と思われがちですが、これも誤りです。誤ったエイジングケアをしてしまった結果や、ターンオーバーが正常に機能していないお肌で、「過剰に角栓がある状態」「剥がれ落ちるべき角栓がお肌にある状態」は問題ですが、角栓そのものは、角質同様にお肌にとって大切なものです。
角栓には、毛穴の内部に皮脂が詰まっていることで、外部の埃や細菌などが、毛穴を通して、体内に入ることを防ぐ役割があります。お肌が健やかな状態であれば、毛穴を守り、不要になれば剥がれ落ちるので、角栓そのものは「とても大切」なのです。だから、むやみの鼻の角栓を除去してはいけないのです。
3)角栓が肌に留まるとトラブルに
不要な角栓がお肌に留まるとニキビや肌あれの原因になります。いま、お伝えしたように、鼻の角栓は、お肌のターンオーバーのプロセスでつくられ、お肌から剥がれる循環を繰り返すものです。だから、お肌が健やかな状態なら本来、角栓を除去する必要はないのです。
しかし、角栓が古くなったままお肌に留まっていると、表皮でアクネ菌などの餌となって、ニキビの原因にもなってしまいます。これは、皮膚常在菌のバランスを崩すお肌にとってよくないことであり、角栓の悪いイメージは、こうした点が強く意識されているからなのです。このように、角栓の存在をしっかり認めてあげることからスキンケアを考えることが大切なのです。
また、2020年以降は、新型コロナウイルス感染予防対策による長時間のマスク着用で、角栓に悩む方が増えています。若い世代からエイジングケア世代まで、すべての女性はこの角栓と上手に付き合っていくことが大切です。
<参考記事>
3.鼻の角栓が必要以上に大きくなってしまうプロセスと原因
では、なぜこの角栓が必要以上に大きくなって目立ってしまうのでしょうか?ここでは、鼻の角栓が過剰に大きくなってお肌に留まるプロセスと原因を考えてみましょう。
1)角栓が大きくなってしまうプロセス
1つは鼻のお肌の特性が原因です。鼻はもともと皮脂分泌が多く、角栓がたまりやすい場所です。鼻から余分に出た皮脂で古い角質が残りやすい特性がある上に、メイクの残りなどの油性成分が混ざり、毛穴に角栓が詰まりやすいのです。角栓は、最初は微小面皰といって、それほど目立たない状態です。それが少し大きくなると、白い角栓として目立ち始めます。そして、酸化すると黒い角栓になります。
角栓が、大きくなる原因として、次のようなプロセスが考えられます。
- 剥がれかけた毛穴の角質に皮脂や化粧品の油脂(油分)がつく
- 時間とともに酸化し、そこに新しく剥がれそうになった角質が加わり大きくなる
- 鼻の上で、角栓として目立ってしまう
角栓自体は、ターンオーバーの過程で必ずできてしまうものですが、お肌が健康な状態なら、角質と同様に除去しなくても自然に剥がれ落ちていきます。しかし、ずっと剥がれずにさらなる角質が加わって、常に毛穴に栓がある状態になってしまい、皮脂を滞留させて大きく成長してしまった角栓は「悪者」になってしまいます。
2)魔の角栓拡大の悪循環とは?
角栓が目立つと取りたくなってしまうのが心情ですよね。多くの女性が、角栓をピンセットほかさまざまな方法で除去しようとします。そうすると、お肌は危険を察知して、「お肌を守るために角質細胞をつくろう!」と反応します。
そして、角質細胞は未成熟なまま、つまり剥がれ落ちてはいけない状態で角質層まで上がろうとします。こうした未成熟の角層が上がってくると、お肌は「これではバリア機能を果たせない!お肌が乾燥するぞ」と認知して、「皮脂をつくってお肌を守れ!」とばかりに、さらに皮脂を過剰につくってしまうのです。つまり、角栓を除去することが“きっかけ”となって、さらに角栓ができやすい状況に陥るのです。
そして、また、角栓を除去する行為を繰り返せば…。
そうです!ターンオーバーがどんどん促進され、角栓ができてしまう速度はどんどん早くなっていくのです。そうなると、角栓ができやすいお肌の状態が定常化してしまうのです。健やかなお肌であれば、必要なはたらきをするのが、本来の角栓です。それを次から次へと取ってしまうと、お肌は必死になって自分を守ろうとするのです。
でも、お肌は十分な準備ができていない状態で頑張るので、せっかくの思いが実らず、かえって状況を悪化させてしまいます。つまり、角栓を無理やり除去する行為は、お肌に「角層を破壊せよ!」と命令しているに等しいのです。
つまり、毛穴ケアの失敗です。これが、魔の角栓拡大の悪循環です。角栓の強引な除去は、決して角栓の根本的な解決方法にならないと心得ておきましょう。
3)新発見、頬にできる隠れ角栓とは?
花王独自の研究で、角栓は鼻だけでなく、頰やおでこなど顏全体にあることがわかりました。しかも、年齢を重ねるほどその数が多くなるという新知見が明らかにされました。これは、鼻の角栓ほど目立たないので、隠れ角栓と呼ばれます。これによって肌の透明感がなくなり、頬でくすみが目立つようになります。
<参照元>
*鼻の頭だけじゃなかった?花王独自の解析からわかった角栓の真実(花王)
4.角栓の本当の原因は?
角栓が大きくなってしまう原因は、上記で紹介したようなプロセスが考えられますが、改善しない根本的な原因は何でしょうか?
鼻の角栓は
皮脂の過剰分泌 × 古い角質または未成熟な角質細胞 × お肌表面の酸化
によって目立ってしまいます。つまり、角栓が過度にできてしまう原因は、この3つが相互に影響しているのです。
1)皮脂の過剰分泌
年齢や遺伝、つまり生まれつきの脂性肌(オイリー肌)など肌質の問題もありますが、皮脂の過剰分泌の原因は、お肌のバリア機能の低下や乾燥肌であることも多いのです。
2)古い角質または未成熟な角質細胞
古い角質が留まってしまうのは、ターンオーバーが遅くなっているか、角質が酸化している場合です。また、未成熟な角質細胞ができるのは、バリア機能が低下している場合です。バリア機能は、紫外線ダメージ、間違った洗顔やクレンジングなど乾燥肌の原因となることで低下します。
3)お肌表面の酸化
お肌の酸化は、メイクなどによる油分の洗い残しが原因です。また、紫外線ダメージも酸化を加速します。その結果、お肌の表面に過酸化脂質がつくられます。これが、角栓の原因になってしまうのです。紫外線と毛穴については、「目立つ毛穴と紫外線の深い関係を知って対策を!」を参考にしてくださいね。
4)角栓が目立つ原因は、お肌の不健康状態の悪循環
鼻の角栓が大きくなってしまうのは、こうした原因が絡み合っているからなのですが、突き詰めていくと、お肌の不適切なケアによるバリア機能の低下、ターンオーバーの乱れとその悪循環にあります。この点は、敏感肌やインナードライ肌など多くのエイジングケアのお悩みと共通しています。バリア機能が低下したお肌は、表皮細胞が未熟なまま肌の表面に上がってきている状態です。未熟な表皮細胞は、未成熟なのでここで剥がれず、皮膚に留まろうとします。そこに、皮脂やメイクなどの油分が混じって酸化が始まります。そして、立派な「角栓」として毛穴を目立たせます。
つまり、悪いのは「角栓」ではなく、角栓が自然に剥がれ落ちない不健康なお肌が問題なのです。角質が剥がれ落ちずに、お肌のくすみやごわつきの原因になってしまうのと同じことです。
5)角栓の除去では、原因を取り除けない!
バリア機能が低下した未熟なお肌の状態で、無理に角栓を取り除くことがいかに問題かおわかりいただけましたでしょうか?角栓の対策は、角栓を除去することではなく、バリア機能とターンオーバーを正常化して、角栓が過度に大きくならない健やかなお肌をつくり上げることなのです。
ターンオーバーの正常化は、「=ターンオーバーを促進すること」と考えられがちです。しかし実際は、ターンオーバーは早すぎても遅すぎても肌トラブルの原因になります。敢えてターンオーバーを遅くして正常な範囲に留めるのも正常化の一環。早すぎるターンオーバーの周期を正すため、慎重に角栓ケアを行い、乾燥や紫外線に気をつけましょう。
5.角栓がもたらすさらなる肌トラブル・肌悩み
角栓を放置したり、改善しなければお肌はどうなるのでしょうか?角栓によって、さらなる肌トラブルや肌悩みが生まれるリスクが高まるのです。
1)イチゴ鼻がさらに目立つ
角栓と関係深い肌悩みといえば、毛穴の黒ずみ。なかでも鼻に黒ずみができてしまえば、「イチゴ鼻」と呼ばれます。角栓を放置すれば、お肌の酸化が進んでイチゴ鼻が目立つことになってしまいます。
2)毛穴や周りのシミが目立つ
角栓を誤った方法で無理やり取り除くと、お肌はストレスを感じて活性酸素が発生します。そうなると、お肌は危険を察し防御態勢を取ります。つまり、メラニンが発生するのです。
メラニンは紫外線だけでなくお肌が危険な状態になる場合も発生しますが、角栓を無理にとるなどで大きな刺激でも発生します。これが度重なると、メラニンが沈着して、毛穴の周りにシミが目立つようになることもあるのです。
3)角栓はニキビを悪化させる!
角栓がニキビの原因になることは、すでにお伝えしましたが、放置するとニキビは悪化するリスクが高まります。ニキビは、最初は微小面皰(びしょうめんぽう)と呼ばれる目に見えない段階から、白ニキビ、黒ニキビへと進み、炎症をともなう赤ニキビにまで悪化することもあります。さらに、赤ニキビの炎症がさらに悪化した状態へと進み、膿んでしまった黄色ニキビにまで進むこともあるのです。そうなるとニキビ跡が残ることもあります。
角栓を放置したり、誤った取り方をすると、角栓がなくならないばかりか、お肌への弊害が大きいことが理解できたのではないでしょうか。
6.「角栓除去」は角栓対策のためにやってはいけないこと
ここでは角栓の対処法のなかで、よくない方法をご紹介します。
1)角栓の除去では美肌になれない
角栓対策だと思って、毛穴パックで角栓を取ることや、スクラブ洗顔などでゴシゴシこするのは、エイジングケアとしてはオススメできません。角栓がごっそり取れて、一瞬、透明感のあるツルツルのお肌になるかもしれませんが、危険な行為です。既にご理解いただいたと思いますが、毛穴パックやスクラブ洗顔など、その瞬間、角栓がとれても根本的な解決にはならないからです。この方法では、角栓はなくならないのです。
また、お肌への摩擦が強ければ、活動中の角質達を道連れに剥がしてしまうこともあります。活動中の若い角質が無理矢理剥がされると、またまた表皮細胞が未熟なまま角質になって肌を守ろうと肌の表面に上がってきます。未熟な表皮細胞は、刺激にも乾燥にも弱い細胞です。そうなると、お肌は不健康な状態に陥ってしまい、角栓の本質的な解決からは遠ざかってしまうのです。つまり、角栓を無理やり除去すればするほど、角栓ができやすい肌から抜け出せない状態になってしまうのです。
そして、これが悪循環のはじまりです。大切なことなので、角栓対策でやってはいけないスキンケアや生活習慣を整理しておきます。
2)お肌表面の酸化を促進させること
お肌表面の酸化の促進は、角栓にマイナスの影響を与えます。次のようなことを続けると、角栓を除去してもまた目立ってしまいます。
- メイクの油分や鼻の汚れが残ってしまう雑なクレンジングや洗顔
- 不十分な紫外線対策
- 糖化を促進する糖分の多い食べ物の摂りすぎ
- バター、ラード、ショートニングなど飽和脂肪酸の多い食べ物の摂りすぎ
- 過剰な運動による活性酸素の発生
酸化については、「お肌の酸化は老化の大敵!防ぐための対策とエイジングケア」を、糖化については、「糖化が原因でお肌の老化が!エイジングケアの前に予防を」や「肌老化の原因「糖化」を予防する対策は5つのポイントで!」も参考にしてください。
皮脂の量が多い鼻の辺りは、特に酸化が見た目に大きな影響を与えます。毛穴が黒く見える、いわゆる「いちご鼻」の原因の1つです。毛穴の黒ずみによるいちご鼻をはじめとした肌悩みを防ぐため、お肌の酸化に注意しましょう。正しい角栓ケアはもちろん、生活習慣や普段の洗顔方法などを見直すことも大切です。
3)お肌の乾燥を促進すること
お肌の乾燥を促進することも角栓にはマイナスの影響をもたらします。乾燥肌が続くと、角栓を除去してもまた角栓が目立ちます。次のようなことは避けましょう。
- 摩擦の強い洗顔やクレンジング
- 部屋の湿度が低いこと
- 不十分な保湿ケア
- 熱すぎるお湯での洗顔
- 2分以上の洗顔
4)皮脂の過剰な分泌・未成熟な角質細胞生産を促進させること
お肌に刺激を与えると、皮脂の過剰な分泌・未成熟な角質細胞生産を促進させるリスクが高まります。つまり、刺激を与える方法で角栓を除去することは、NGです。
①ピンセット、綿棒、毛抜きなどで引っ張って角栓を除去する
特に、ピンセットで角栓を除去すると、周りの肌まで傷つけるリスクがあるので避けましょう。
②毛穴パックを何度も繰り返して角栓を除去する
鼻の毛穴の角栓や黒ずみの除去に即効性がある毛穴パックですが、パック後の毛穴は開いたままの状態になり、開いた毛穴にさらに汚れが詰まって悪化します。しかも、角栓と一緒に周囲の皮膚や必要な皮脂まで根こそぎ剥がしてしまうので、あまりオススメしません。
毛穴パックによる無理な角栓の除去はターンオーバーの乱れに繋がります。肌への負担も大きく、ニキビや湿疹ができる原因になることも。使用する場合は週1回程度に留めてください。また、毛穴パック後のお肌はとても乾燥しやすい状態になっているので、化粧水や乳液などを使って、しっかり保湿をしてあげましょう。
③スクラブ入り洗顔料
スクラブが肌を傷付けてしまうので、オススメできません。鼻の毛穴の汚れをスクラブでかき出そうと必死になればなるほど、肌がスクラブとの摩擦でどんどん傷付いてしまいます。
④過度なホームピーリング
適度なピーリングは、角栓に効果的ですが過度にやるとかえってマイナスです。なぜなら、酸の力で角質が溶け、バリア機能低下の原因になるからです。ホームピーリングは週1回程度を目安に行いましょう。
⑤医薬品の本来の使い方ではない方法で角栓を除去する
オロナイン軟膏で角栓を除去する方法は、医薬成分がはたらきますが、本来のオロナイン軟膏の効能・効果の範囲ではありませんし、そもそも、いくら除去できても根本的な解決にはなりません。
7.目立つ角栓を改善する日常生活
1)角栓の改善の基本
これまで説明してきたことでおわかりだと思いますが、角栓が改善しない場合、避けるべきことは、「角栓を無理やり除去すること」ことです。これまで、さまざまなことを試してきたけど、角栓がなくならないとお悩みの方は、まず、角栓を除去することを止めましょう。お肌のバリア機能や、ターンオーバーを正常で健やかな状態に戻すことが、角栓の悪循環を断ち切ることに繋がります。角栓に限らず、エイジングケアは、お肌本来が持っている力を上手に発揮させてあげるケアが正しいエイジングケアなのです。無理やりケアは、決して正しいエイジングケアではないことを、肝に銘じましょう。
また、角栓改善の基本は、からだの内側からのエイジングケアです。そのためには、日常的にアンチエイジング的な生活習慣を実践することです。この点については、角栓に限らずすべての肌悩みについての対策になりますが、大切なことなので、ポイントを紹介します。
2)バランスのよい食生活
角栓にかかわらず、健康や美肌にとって大切なのは、食習慣です。タンパク質、脂質、炭水化物に加えて、ビタミンやミネラルなどもバランスよく摂ることが基本です。ビタミンにはさまざまな種類があります。ビタミンA、C、Eは抗酸化作用があるので、角栓の酸化を防ぎます。(*2)
(*2)参照元
*「体の錆びを予防する」抗酸化ビタミンのA、E、Cを含む食品を紹介 | ヒロオカクリニック (h-cl.org)
また、ビタミンBは新陳代謝に関わるので、肌のターンオーバーの正常化をサポートします。(*3)
(*3)参照元
*ビタミンが肌に良い理由や効果、役割を美容外科医が解説!
さらに、亜鉛は皮膚の健康を維持するために大切(*4)です。
(*4)参照元
*皮膚美容における亜鉛の働き
そんな基本を踏まえながら、角栓を改善するポイントをご紹介します。まず、皮脂が過剰な方は、野菜を中心とした食生活を心掛けましょう。また、糖分を多く含むお菓子は糖化の原因になるので控えましょう。さらには、インスタント食品やファーストフード、揚げ物(特に、揚げ置きの食べ物)は控えましょう。
角栓対策の食べ物についてのより詳しい情報は、「乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?」や「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」、「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」も参考にしてください。
3)十分で質の高い睡眠も角栓対策
リラックスして質の高い十分な睡眠をとることも角栓対策には大切です。22時~26時は、睡眠のゴールデンタイムといわれていましたが、今では入眠後の90分の質を上げるほうが大切だと考えられています。(*5)
(*5)参照元
*スタンフォード式 最高の睡眠(西野精治)
入眠後90分で深いノンレム睡眠を得ることができれば、成長ホルモンやメラトニンなどもよく分泌されます。また、1日7時間〜8時間くらいの睡眠が健康にも肌にも良い(*6)と考えられています。
(*6)参照元
*最適な睡眠時間と良質な睡眠(医療法人 平成医会)
さらに、夜寝る前のスキンケアも大切です。
睡眠や夜のスキンケアのより詳しい情報は、「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」や「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」をご覧ください。
4)適度な運動
過度な運動はストレスを高め、活性酸素を発生させるので角栓にはマイナスです。しかし、適度な運動はストレス対策になったり、汗をかくことそのものもエイジングケアにとってプラスです。運動によって、脳内麻薬とも呼ばれるリラックスを促進する成分であるエンドルフィンが必須アミノ酸からつくられ、精神疲労を癒すセロトニンが増えます。これがストレス軽減に役立ちます。ストレッチやウォーキングほか、自分に合った適度な運動を行いましょう。
ウォーキングについては、「エイジングケアに良い姿勢とウォーキング|高岡よしみさん」を参考にしてください。
汗については、「汗腺の力で美肌のエイジングケア!最高の化粧水&美容液は汗」を参考にしてください。
5)適切な入浴で角質改善
乾いていると硬くてガサガサしたり、ざらざらしている角栓ですが、お風呂に入れば、ふやけて白くなって、フニャフニャした状態で飛び出すこともあります。これにびっくりしてしまう女性もいますが、これ自体が悪いことではなく、単に元からあった角栓が水分で溶けただけです。だから、入浴が角栓の問題を大きくするものではありません。逆に、入浴でからだを温めて鼻の毛穴を開かせることも角栓の対策になります。このように、自然に角栓が皮膚の外へ出ること自体はよいことなので、後でご紹介するようにそのあとの洗顔や保湿を正しく行いましょう。
ただし、お風呂や温泉の入浴は、乾燥肌などの場合は、かえってマイナスになる点もありますので、「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂・温泉の入り方」や「2019年オススメ温泉ランキング第1位は?入り方も注意しよう!」も参考にしてください。
6)そのほかのストレス対策
過度なストレスによって、副交感神経のはたらきが低下し、交感神経が優位になります。その結果、男女ともに男性ホルモンが活発化し、皮脂の過剰分泌を引き起こします。運動や睡眠以外でできるストレス対策は、「笑うこと」や「アロマセラピー」です。これらを角栓対策に取り入れることも考えてみましょう。
笑いについては、「笑いと笑顔で美肌を?エイジングケア効果とアンチエイジング」を参考にしてください。
アロマセラピーに関しては、「アロマテラピーでエイジングケア!精油の香りで行う美肌対策」を参考にしてください。
<角栓を目立たせないストレス解消の参考記事>
*ストレスオフの女性がこの2年で増加!そのリラックス方法TOP10
*バラの香り「フェニルエタノール」の抗うつ効果と攻撃性を抑える効果
*ストレスオフの秘訣は「音楽習慣」だった! 20代からシニアまで大調査
8.角栓をケアするためのクレンジング・洗顔
1)角栓ケアのクレンジングと洗顔の基本
これまで説明したからだの内側からの角栓対策を行うことで、角栓が過度に大きくならない体質、肌質にだんだんと近づいていきます。しかし、加えてスキンケアによる角栓の対策も大切です。スキンケアによる角栓対策は、次の2つです。
- 角栓のもととなる角質を取りすぎないレベルで、自然に取れやすい環境を整えること
- 不要な角質が生み出され角栓となってしまう原因を排除する
クレンジングと洗顔の役割は、「角栓のもととなる角質を取りすぎないレベルで、自然に取れやすい環境を整えること」なのです。つまり、角栓ケアの基本となる第一歩は「クレンジング」と「洗顔」です。正しいクレンジング方法、洗顔方法を実践して、不要な皮脂や汚れを溜めないことと、角栓が自然に剥がれる洗顔を目指しましょう。
2)クレンジングは刺激の少ないもので、1分程度で済ませる
正しいクレンジングは角栓対策の第一歩です。優しいクレンジング料を使い、角栓をマッサージするように軽くメイクとなじませましょう。特に、エイジングケア世代では優しいクレンジングが大切です。だから、エイジングケア専用のクレンジング料や敏感肌向けのクレンジング料がオススメです。
クレンジングオイルならオリーブオイル、ホホバオイル、アルガンオイルなどの油脂系のオイルを使ったもの、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングジェルがオススメです。
クレンジング料を使わずに、いきなり洗顔料で顔を洗っている人が意外に多いようですが、メイクをした日はクレンジング料を使いましょう。最近のファンデーションは、汗や水に強いものが多く、ふつうの洗顔料だけでは落ちにくくなっています。そのため、クレンジング料で角栓の元になる油分であるメイクをしっかり落とすことが大切です。
しかし、スキンケアの中で、最も肌の負担になるのがクレンジングです。クレンジング料は、油性のメイクを水分となじませるために、界面活性剤を多く使っていることが多く、洗浄力の強いものになると、汚れとともに皮膚にとって必要な皮脂まで取り去ってしまいますので注意が必要です。クレンジング料は、種類によって、洗浄力と刺激の強さが異なります。
クレンジング料の中でもシートタイプは、刺激が強いにも関わらず洗浄力はクリームタイプとほとんど変わりません。手軽にメイク落としができるメリットはありますが、お肌への負担が大きいので、できる限り使用を避けましょう。
洗浄力が強くて、刺激がないものが理想的ですが、製品として商品化するのは難しいのが正直なところです。角栓の改善には、洗浄力重視ではなく、刺激の少ない非イオン(ノニオン)系の界面活性剤、またはアミノ酸系界面活性剤が配合されているものを使いましょう。
非イオン系の界面活性剤としては、「ラウリン酸ポリグリセリル-10」、「トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル」、「ジオレイン酸ポリグリセリル-10」などがあります。また、アミノ酸系界面活性剤としては、「ラウロイルグルタミン酸Na」や「ココイルグルタミン酸Na」が代表的な例です。
アミノ酸系界面活性剤の特徴は、次のとおりです。
- きめ細かく、ほどほどの泡立ち
- 適度な洗浄力(やや弱め)で、極めて低刺激
- セラミド、天然保湿因子(NMF)などを洗い流さないのでバリア機能への影響が少ない
- 弱酸性のものが多い
- 洗顔後のツッパリ感が少ない
- すぐに分解されるので地球環境に優しい
ただし、クレンジングは、角栓そのものを除去することが目的ではありません。なぜなら、角栓の70%はたんぱく質のため、クレンジングで使う界面活性剤やオイルでは油分しかとれないからです。クレンジングでは、角栓そのものを除去することは意識せず、肌を傷付けないために、クレンジングは1分程度で終わらせるように意識しましょう。
クレンジングについての詳しい情報は、「クレンジングの効果アップ!メイク落としの選び方と使い方」や「セラミドを減らさないクレンジングと洗顔の選び方とは?」も参考にしてください。
また、年代別のクレンジング料の選び方は、次の記事を参考にしてください。
3)角栓の予防には毛穴汚れをしっかり落とす
洗顔やクレンジングで角栓を除去する意識は不要ですが、毛穴の汚れを落とすことは大切です。メイクやそのほかの汚れが詰まると、それらが酸化して角栓が大きくなる原因になってしまいます。だから、毛穴汚れを落とすクレンジングや洗顔がとても大切なのです。クレイなどの毛穴の汚れを吸着する成分や毛穴のトラブルを予防するアーチチョーク葉エキスなどを配合したクレンジング料や洗顔料がおすすめです。
また、「いちご鼻や角栓を改善するクレンジング料の選び方と使い方」も参考してください。
4)角栓対策は、洗顔の前に鼻の毛穴を開かせる工夫を!
先ほども少し触れましたが、角栓が自然にお肌からはがれるように、できるだけ毎日ゆっくりと湯船につかり、鼻の毛穴を開かせてから洗顔を行いましょう。入浴は、疲労回復やリラックスにも大きな効果がありますし、汗をかいて代謝をあげることは美肌やエイジングケアにとって、とても大切なことです。
◎オススメしたい洗顔法
①入浴中の蒸気で肌を温めて、鼻の毛穴を開かせます
毛穴が開くことで、皮脂汚れが浮き上がりやすい状態になります。蒸しタオルを数分間鼻に乗せても、同じように毛穴の開きを促してくれます。蒸しタオルは、水で濡らしたタオルを電子レンジ500Wで40秒ほど温めれば簡単にできます。
②洗顔料をたっぷり泡立てて、こすりすぎないように泡で優しく洗います
浮き上がった皮脂汚れを泡に吸着させていくイメージで洗いましょう。洗顔でも「角栓を除去する」意識は不要です。自然に角栓がはがれるのを信じて、優しく洗顔しましょう。
③すすぎは丁寧に
洗顔のときは、優しく洗っていても、すすぎの時にこすってしまう方はいませんか?すすぎも優しく丁寧に行いましょう。ただし、流しすぎも問題なので、すすぎは20回程度までにとどめてください。
角栓を除去する場合の洗顔料ですが、石鹸など「弱アルカリ性」のものが基本です。鼻の毛穴の汚れや角栓は酸性なので、弱アルカリ性の洗顔料なら、中和によって洗い流しやすくなります。
しかし、敏感肌の方は、石鹸などが使えない場合もあると思います。そんな場合は、より刺激の低い弱酸性の洗顔料から良質なものを選んで使いましょう。なお、石鹸や通常の洗顔料も角栓の油分は落せても、たんぱく質の部分は除去できません。
<参考記事>
*洗顔の正しい方法と洗顔料の使い方10選!乾燥肌なら特に注意!
5)角栓に悩んでいる方にオススメしたい週1~2回の「酵素洗顔」
酵素洗顔とは、たんぱく質や脂肪を分解する酵素のはたらきを利用して、古い角質や余分な皮脂・汚れを取り除く洗顔料のことです。
酵素には、皮脂を落とすだけでなく、たんぱく質でできている角質や角栓を分解するはたらきがあるため、最近では、エイジングケアのひとつの手段として人気が高まっています。
つまり、角栓の除去ができる洗顔料なのです。
だからこそ、酵素の種類や量に対しては、慎重になるべきです。
酵素の中では、天然由来のパパインは、肌に必要なものはきちんと残し、肌に不要なもの(古い角質、角栓)のみを落とせるという酵素の特徴があります。
実際に、酵素洗顔では、落とせる古い角質の量が、通常の洗顔に比べて格段に増えるという結果も出ています。
また、酵素洗顔は、古い角質を除去することで肌の新陳代謝を高め、日焼けや加齢でダメージを受けた肌のターンオーバーを正常にすることができます。
さらに、古い角質を除去すると、ビタミンC誘導体などのエイジングケア化粧品成分が浸透しやすくなります。
ただし、天然パパインであっても、酵素洗顔はやりすぎると分解する必要のない若い角質や皮脂まで分解してしまうリスクもあるので、週1~2回の使用をオススメします。
また、敏感肌や乾燥が激しい方には、不向きな洗顔なので、その点も注意が必要です。
さらに、酵素洗顔もこすりすぎず、「泡」で汚れと不要な角質、角栓だけが自然に落ちるように、やさしい洗顔が大切です。
次に、酵素洗顔が最も効果的な場合を考えてみましょう。
それは、ターンオーバーの遅れで角栓が目立つ場合です。
鼻の角栓とともに、お肌のゴワゴワ感があったり、化粧水や美容液を変えていないのに、浸透が悪くなったように感じる場合は、ターンオーバーが遅れている可能性があります。
そんな場合は、酵素洗顔を試してもよいタイミングです。
ただし、角栓を何度も除去して悪循環に陥っている場合は、ターンオーバーが促進している可能性があります。
こんな場合は、酵素洗顔による角栓の除去は控えましょう。
酵素洗顔の詳しい情報はコチラ
*酵素洗顔パウダーおすすめ12選!効果的な使い方を体験&頻度も解説
9.洗顔後の角栓解消の保湿ケア
角栓対策では、不要な角質が生み出され角栓となってしまう原因を排除することも大切です。これまで説明した「やってはいけない角栓の対策」は原因へのアプローチでした。ここからは、原因への対策である「積極的にやるべき保湿」を考えてみましょう。
角栓の根本原因は、「バリア機能低下」と「ターンオーバーの乱れ」が循環してしまうお肌の状態に陥っていることです。そのため、乾燥肌を改善する保湿ケアでそれを解決しなければ、根本的な改善にはなりません。洗顔後は、しっかりと保湿することをお忘れなく。お肌が乾燥すると、皮脂が余計に分泌され、汚れや皮脂がたまりやすくなってしまいます。たまった汚れを取り除くだけでなく、毛穴がつまりにくいお肌を意識するようにしてください。
ここでは、保湿対策の基本的なポイントを紹介しますので、保湿についてより詳しい情報は、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」をご覧ください。
1)良質な保湿成分配合のエイジングケア化粧品
セラミド、プロテオグリカン、コラーゲン、ヒアルロン酸、シアバターなどの保湿成分などが配合されたエイジングケア化粧品でしっかりと保湿しましょう。
また、表皮を守りながら保湿をサポートする京都大学発の成分であるナールスゲンもよいエイジングケア化粧品成分です。なぜなら、ナールスゲンは安全性が高く、1つでさまざまな機能を持っているからです。
じっくりと保湿することでバリア機能やターンオーバーを整えるだけではなく、次のようなエイジングケアによいはたらきがあります。
- コラーゲン、エラスチン、HSP47といった美肌にとって大切なたんぱく質を増やす
- 紫外線による光老化を軽減する
抗酸化成分グルタチオンを増やす
<エイジングケア化粧品成分とその効果>
角栓のケアには、ナールスゲン配合エイジングケア化粧品もよい選択肢です。
2)ビタミンC誘導体を配合したエイジングケア化粧品
毛穴や黒ずみに有効な成分として、エイジングケア化粧品成分であるビタミンC誘導体があげられます。なかでも最近では、ビタミンC誘導体は、進化し浸透力の上がったAPPS(アプレシエ)やセラミドを増やす成分の1つであるセラミドプロモーター(3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸)が注目されています。エイジングケア化粧品成分のビタミンC誘導体は皮脂の過剰分泌を防止するのと同時に酸化も防ぎます。
さらに、メラニンの産生を抑制し、美白効果が期待できます。ビタミンC誘導体はイオン導入に適した成分なので、イオン導入美顔器を併用して使うこともオススメです。塗布しただけの場合に比べて、30~100倍もの浸透力があるといわれ、より成分を浸透させることができます。エイジングケア化粧品成分としてビタミンC誘導体が配合された化粧品を使用している方は、イオン導入美顔器を併用してみてはいかがでしょうか?
ビタミンC誘導体配合の化粧品については、「ビタミンC誘導体化粧水の選び方はエイジングケアの視点で」をご覧ください。
なお、ナールスゲン、プラセンタエキス、アミノ酸、トラネキサム酸などもイオン導入の化粧水の成分として適しています。
<参考記事>
*毛穴の黒ずみタイプ別の正しいケア方法とは?黒ずみの原因とおすすめの対策について
3)フェイスマスクによる角栓の集中ケア
化粧水や美容液を染みこませたフェイスマスクは、集中的に保湿を行いたいときに即効性があるので、エイジングケアとして継続的に使用している方も多いと思います。通常のスキンケアに追加して使うことで角栓の対策が可能です。
しかし、顔に乗せている間に、みるみる水分が蒸発していくので、使用時間をあらかじめ確認してから使うようにしましょう。使用時間は、通常10~15分です。製品によっても違うので、説明書などでしっかりチェックしましょう。
時期や部屋の環境によっては、目安の使用時間内でも乾燥が気になることがあります。そんな時はマスクの上から手でお肌を覆い、温めてみてください。また、マスクを2枚重ねにして使うのも乾燥しやすい時には効果的です。
最近では、高密着、高浸透を可能にしたゲル状の新感覚マスク「バイオセルロースマスク」という素材を用いた製品が発売されています。シートやコットンタイプに比べて、密着力が高いので、エイジングケア化粧品成分の浸透をアップさせます。プルプルのシートが顔に密着するので、家事をしながらでもフェイスマスクをすることができます。
バイオセルロースマスクなら、ヒト幹細胞培養液、ナールスゲン、ヒアルロン酸、アロエベラ葉エキス、リンパ管ケア成分キュアパッション配合の「ナールス リジェ パーフェクトマスク」がオススメです。
4)角栓に試してみたい毛穴を引き締める成分
いま、ご紹介した以外にも殺菌効果もあり皮脂バランスを整えることで毛穴を引き締める成分も角栓のケアに役立つ成分があります。マンサク科植物アメリカマンサクの葉や樹皮から抽出された成分であるハマメリスが代表的な成分です。ほかにも、毛穴ケアには、セージ葉エキス、アーチチョーク葉エキスなどが使われます。
5)それでも角栓が改善しないなら
いま、ご紹介した角栓の改善の対策を続けてもなかなかうまくいかない場合は、美容皮膚科や美容クリニックの医師に相談してみましょう。美容皮膚科では、自宅でできないケミカルピーリングをはじめ、いくつかの角栓を改善するための施術などがあります。自分自身でいろいろ試しても、角栓ケアがうまくいかない場合は、専門家に相談することも選択肢の1つです。美容皮膚科で受けられる角栓の治療の代表的なものは、ケミカルピーリングとハイドラフェイシャルです。
①ケミカルピーリング
サリチル酸やグリコール酸などの薬剤を使用して皮膚を柔らかくし、古い角質を浮き上がらせる治療です。肌表面の再生が進むサポートをします。
古い角質の除去や黒ずみ除去、毛穴トラブルの対策に効果的です。人によっては、赤みが出ることがありますが、2~3日以内に引くことがほとんどです。
費用はクリニックで変わりますが、おおむね1回5,000〜10,000円程度です。
②ハイドラフェイシャル
ピーリング・吸引・美容液導入の機能がある美容トリートメントを使う治療法です。角栓を落としながら、美容成分を肌へ浸透させます。
角栓以外でも肌の乾燥やごわつき、くすみ、ニキビなどにも効果的です。人によっては、施術後にヒリヒリ・ピリピリした感じが出る場合がありますが、2~3日以内に引くことがほとんどです。
費用はクリニックで変わりますが、おおむね1回10,000〜20,000円程度です。
10.まとめ
角栓ケアのためのエイジングケアについて解説してきました。鼻で目立つ角栓の原因と対策はご理解いただけたでしょうか?
角栓ケアは、角栓を除去することが目的ではなく、角栓が過剰に大きくなって目立ってしまわないような肌状態をつくることが目的です。だから、「角栓対策は角栓の除去」という意識を捨て去ることが最初のステップです。次に大切なのは、スキンケアの前にまずは角栓が目立ちにくい肌質、体質をつくることです。そのために大切なのは、そもそも皮脂を過剰分泌しないようにするための生活習慣や食生活です。食生活を中心とした生活習慣がよくないと、酵素洗顔や保湿をしても、角栓を予防することはできません。まずは規則正しい生活で、角栓対策を心掛けましょう。
そして、角栓のもととなる角質を取りすぎないレベルで、自然に取れやすい環境を整えること、不要な角質が生み出され角栓となってしまう原因を排除することによって、角栓を除去しなくてもよいお肌をつくることができるのです。
そんなスキンケアは、優しく正しい洗顔とクレンジングが基本です。
最後に洗顔の後は、ヒト型セラミドやビタミンC誘導体などのエイジングケア化粧品成分が配合された化粧水、美容液、保湿クリームなどで保湿することをお忘れなく。角栓の目立たない美しいお鼻を手に入れてくださいね。
この記事「角栓の除去はダメ!?鼻の毛穴に詰まる原因と正しいエイジングケア」が、エイジングケア世代の女性のお肌悩み解消に役立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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