化粧水パックとは、コットンと化粧水を使ってお肌をパックする方法です。
美容成分を肌の奥まで浸透させる方法で、エイジングケアにとってメリットがあります。
しかし、間違った方法や肌状態が悪い場合に行えば、お肌にダメージを与えてしまいます。
この記事では、コットンを使った化粧水パックのメリットやデメリット、正しい方法をご紹介します。
- 化粧水パックとは、化粧水をコットンに浸してシートマスクのように使う美容法です。上手に行えば美容成分が浸透して、保湿効果が高まります。
- 化粧水パックで肌に水分と美容成分を十分に浸透させることで、お肌の柔軟性が高まり、次に使う美容液や乳液、保湿クリームも浸透しやすくなります。正しく使えば、美肌のためのよい方法です。
- エイジングケアのために化粧水パックを行う場合は、肌によく浸透しても刺激の少ない美容成分でつくったエイジングケア化粧水を選ぶことが大切です。年齢や肌質、肌悩みを考えて行いましょう。
- バリア機能が低い敏感肌で化粧水パックを行うと、刺激を感じるリスクも高くなります。敏感肌や肌荒れの場合は、控えましょう。
- 化粧水パックの後は、必要に応じて美容液や乳液、保湿クリームを使いましょう。季節や肌質によっては油分を補うことも大切です。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.化粧水パック(コットンパック)で美肌になりたいあなたへ
「化粧水パックのコットンでの失敗で美肌が遠のく!正しい方法は?」をお届けします。
さて、「化粧水の美容効果を最大限、引き出したい!」と思ったことはありませんか?
誰だって一生懸命に選んで買ったお気に入りの化粧水で美肌効果を最大限に引き出したいって思いますよね。
エイジングケア化粧品を使っている世代ならなおさらですね。
そんな化粧水の使い方の1つの方法が「化粧水パック」です。
化粧水パックは、コットンを使うことが多いので、コットンパックとも呼ばれます。
最近では、手持ちの化粧水を浸透させて使う化粧水パック用のシートマスクも販売されていますが、基本的な考え方は同じです。
化粧水パック、コットンパックはメリットがあり、正しく行えば、美肌になる方法の1つです。
しかし、間違った方法で行えば肌荒れなど肌トラブルの原因になることもあります。
この記事では、化粧水パックの正しい方法や前後の注意点を取り上げ、美肌やエイジングケアに有効にご活用いただけるポイントをご紹介します。
また、おすすめのエイジングケア化粧水をご紹介します。
「化粧水パックって?どんな肌悩みによいの?」
「どうすれば効果的な化粧水パックができるの?方法を教えて!」
「化粧水パックで気を付けることって?NGの場合もあるの?」
「エイジングケアにも化粧水パックを取り入れたい!コツが知りたい!」
「どんな化粧水でもコットンでパックしていいの?よい成分って?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みください。
ただし、化粧水パックは、その正しい方法を知って実践することも大切ですが、そもそもの化粧水の選び方や使い方を知っておくことも大切です。
エイジングケア化粧水の選び方や使い方については、「化粧水ランキングを超える!エイジングケア化粧水の選び方」と「化粧水の正しい使い方とつけ方で美肌に!上手なエイジングケア」をご覧ください。
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*本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
2.化粧水パックと期待できる効果
1)化粧水パックとは?
化粧水パックとは、コットンに保湿化粧水をしみ込ませてお肌をパックすることです。
コットンを使う場合は、コットンパックとも呼ばれます。
お肌と化粧水が密着するため、化粧水を普通に使うよりも美容成分を浸透させる方法の1つです。
パッティングやハンドプレスなどと同じく、化粧水が持つ力を最大限発揮させようとするのが目的です。
つまり、パックによる密閉効果を高めて乾燥肌対策を行う方法です。
化粧水パックは、パッティングやハンドプレスよりも簡単な方法です。
もし、日々、使っている化粧水の効果が実感できなくなってきたり、冬場などで乾燥肌の心配がある場合は、新しい化粧水に買い換える前に、化粧水パックを試してお肌の変化を見てみることもよい方法です。
2)化粧水パックの期待効果
化粧水パックの効果は、化粧水の持つポテンシャルを最大限引き出すことです。
つまり、浸透が高まることでお肌の角質層まで美容成分が届き、その化粧水に配合されている美容成分がしっかり保湿効果を発揮してくれるのです。
しかし、美容成分そのものの分子量が大きかったり、保湿力が弱かったり、エイジングケア効果がない場合は、化粧水パックを行ったからといって、効果が高まるわけではありません。
だからこそ、どんな化粧水でもよいのではなく、しっかりと化粧水を選ぶことが重要です。
では、その期待できる効果をご紹介します。
①化粧水パックで柔軟性が高まる
化粧水パックで肌に水分と美容成分を十分に浸透させることで、お肌の柔軟性が高まり、次に使う美容液や乳液、保湿クリームも浸透しやすくなります。
つまり、化粧水パックは、化粧水の持つ力を高めるだけではなく、スキンケアやエイジングケアのプロセス全体の効果を高める可能性があるのです。
スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品による保湿のプロセスは、
お肌に水分を与える → お肌の水分を保持する → 水分の蒸発を防ぐ
です。
化粧水パックは、最初の「お肌に水分を与える」に大きな役割を果たします。
また、化粧水に含まれる水溶性の保湿成分によって、「お肌の水分を保持する」効果も高めます。
つまり、化粧水の役割を一層発揮させるのです。
②化粧水パックで乾燥肌解消
手で化粧水をうまく使えないことが乾燥肌の原因になっている場合なら、化粧水パックに切り替ええることで乾燥肌が改善する可能性があります。
つまり、化粧水そのものの原因ではなく使い方に問題があった場合は、化粧水パックで美容成分がしっかり浸透する可能性があるのです。
しかし、乾燥肌の原因が、ほかの要素である場合は、化粧水パックに切り替えても大きなお肌の改善は期待できません。
だから、化粧水を切り替える前に化粧水パックを行い、それで改善しなければアイテムを見直してみてはいかがでしょうか。
逆に、1回でも化粧水パックを行って潤いが増した実感があったり、乾燥肌が和らいだ実感があれば、そのまま化粧水パックを継続しましょう。
③乾燥肌が原因の肌悩み解消も!
化粧水パックの効果がしっかり発揮されて乾燥肌が改善されてくると、お肌のバリア機能が改善したり、ターンオーバーが正常化してきます。
その結果、乾燥肌が原因となる肌悩みが改善することも期待できます。
また、お肌のキメ(肌理)が整ってお肌の透明感が増すことも期待できるのです。
乾燥肌が原因の肌悩みは本当にたくさんありますが、可能性のあるものとしては、次のようなものがあります。
- 乾燥肌が原因の毛穴の開き
- 乾燥肌が原因のお肌のくすみ
- 小じわやちりめんじわ
- 目元や目尻のしわ
- 乾燥肌が原因のほうれい線
- 大人ニキビ
ただし、これらのお肌悩みは、乾燥以外の原因が絡んでいる場合もあります。
だから、乾燥肌が改善しただけでは改善しない場合もあります。
特に、エイジングが進んだ真皮の衰えが原因の深いしわやほうれい線などは、化粧水パックでは改善しません。
これらには、化粧水パック以外のしわ対策やほうれい線対策が必要です。
とはいっても、化粧水パックは、お手持ちの化粧水が持っている力を使い方が原因で十分に引き出せていない場合には、大きな実感を得ることが期待できます。
もし、化粧水パックを試したことがなく、いままでの使い方に不安がある場合は、試す価値のある方法です。
3.化粧水パックの正しい方法
1)化粧水パックの前に
化粧水パックの前に行うのは、もちろん、洗顔です。
正しい洗顔でしっかり汚れをおとしておきましょう。
これは化粧水パックでもそうでなくても同じです。
メイクをしている場合は、もちろん、クレンジングをしてくださいね。
化粧水パックでは、お肌にしっかり美容成分を浸透させることが目的なので、次の2点が大切です。
- 不要な皮脂や汚れがしっかりと取りさられていること
- 誤った洗顔でお肌に過度な刺激が与えられていないこと
化粧水パックの前に、自分に合った洗顔料で、優しく洗顔を行ってくださいね。
そして、洗顔後は化粧水パックの前に化粧水をつけておきましょう。
洗顔後、化粧水パックの準備で時間がかかると、その間にお肌の乾燥のリスクもあるので、先にいつもどおりに化粧水をつけておくことをおすすめします。
2)化粧水パックの準備
化粧水パックに必要なのは、化粧水、コットン、シートマスク、水(精製水)です。
①化粧水
20代や30代前半の方ならプチプラの化粧水を使っても構いません。
30代後半や40代以降のエイジングケア世代の方は、エイジングケア化粧水を使いましょう。
40代におすすめの化粧水は、低分子のコラーゲンや低分子のヒアルロン酸などが配合された化粧水、水溶性ビタミンC誘導体、両親媒性ビタミンC誘導体などや、分子量の極めて小さなナールスゲンなどが含まれているものが化粧水パックにオススメです。
年齢肌の場合、あまり安価な製品では元から保湿力の高い美容成分が含まれていなかったり、分子量が大きな美容成分しか含まれていないものでは、化粧水パックをしても大きな効果は期待できません。
②コットン
コットンは、肌ざわりが柔らかくなめらかなものを選びましょう。
経済的なことを気にしないなら、オーガニックのコットンのほうが安全性が高いといえます。
また、厚いコットンは化粧水をしみ込み過ぎるので、薄めのコットンがオススメです。
③シートマスク
コットンの代わりに、シートマスクを使う方法もあります。
顔の形をしたシートマスクやパーツ別のシートマスクもあるので、コットンよりも便利です。
こちらも品質のよいものを選びましょう。
④水
化粧水パックに水を使う場合は、水道水ではなく精製水がオススメです。
最近では、お財布に優しい精製水も販売されているので、衛生面と効果を考えれば精製水がよい選択です。
精製水とは、蒸留や濾過やイオン交換などの手法で濃度を上げた、水道水などの常水よりも純度の高い水です。
もちろん、無色透明・無味無臭で、滅菌または殺菌されている場合もあります。
精製水は弱酸性で、化粧水に使われている水と同じで、お肌と相性がよい水です。
もちろん、水道水ではダメということではないので、手間や経済性の観点から水道水を化粧水パックに使っても構いません。
3)化粧水パックの手順
ここでは、コットンを使う場合の手順をご紹介します。
シートマスクを使う場合は、シートマスクに使い方の記載があると思いますので、そちらを参考にしてくださいね。
①コットンに精製水を含ませ、しっかりと湿らせます。十分にコットンが水を含むようにしましょう。
②コットンを手のひらでやさしく押さえて、水分を絞り取ります。
ここまでの方法は、精製水を使う方法です。
コットンに化粧水を直接つけるなら、この2つのプロセスは不要です。
精製水を先にコットンをしみ込ませば、コットンが渇きにくくなるので化粧水を直接しみ込ませるよりは経済的な方法です。
一方、化粧水が精製水でさらに薄まるので、化粧水の持つ美容効果は減ってしまう可能性もあります。
経済的な視点を無視すれば、化粧水を直接、コットンにしみ込ませるほうが期待効果の観点からはオススメです。
③広げたコットンに化粧水を、適量しみ込ませます。精製水をつけている場合は、5~6滴程度で十分です。
一方、化粧水を直接しみ込ませる場合は10滴以上必要です。
④化粧水をしみ込ませたコットンを、数枚、均等な厚さになるように裂いて、顔のさまざまなパーツにパックします。目元・口元・おでこ・ほほ・鼻・あごなどに貼りましょう。
⑤より化粧水パックの効果を高めたい場合は、化粧水パックをした後に、ラップをすれば、肌への化粧水の浸透効果が上がります。
⑥3分程度経過したら、化粧水パックを剥がしましょう。長くても5分程度までに留めましょう。肌は必要以上に水分を吸収することはないので、長時間の化粧水パックは逆効果なのです。
また、長時間の化粧水パックでは、ヒアルロン酸が入っていると乾燥肌をもたらすリスクもあります。
4)化粧水パックで注意したいこと
①ティッシュで化粧水パックをしない
ティッシュで化粧水パックをすることは避けましょう。
なぜなら、ティッシュはコットンよりも水分の保持力が低く乾燥しやすいからです。
そのため、本来の化粧水パックの期待効果が得られないのです。
②長時間の化粧水パックは避ける
5分以上の化粧水パックは避けましょう。
長時間の化粧水パックは、お肌から水分を奪うことになって、乾燥肌の原因になることもあります。
③アルコール配合の化粧水で化粧水パックをしない
アルコール(エタノール)は、揮発性があり乾燥肌の原因になりうる成分です。
アルコール配合の化粧水で化粧水パックは避け、アルコールフリーの化粧水を使いましょう。
④敏感肌の方は、化粧水パックを避ける
化粧水パックは、美容成分の浸透を高める方法なので、バリア機能が低下している敏感肌の方の場合、それが刺激になってしまうことでかえって敏感肌を進行させてしまうリスクがあります。
敏感肌の方やインナードライ肌の方、乾燥肌でバリア機能が低下している場合には、化粧水パックは避けましょう。
肌質が普通肌や脂性肌の方は問題ない場合がほとんどですが、混合肌の方は慎重に行いましょう。
⑤刺激に強い成分には注意する
1つは化粧水パック以前の化粧水の選び方の問題でもありますが、PGやDPGといった刺激の強い成分、合成香料や合成着色料の入った化粧水での化粧水パックは避けましょう。
できればこれらの成分を入っていない無添加化粧水を使うことをオススメします。
エイジングケア世代の方は、なおさら注意が必要です。
化粧水の安全性についての詳しい情報は、「化粧水を安全に安心して使いたい!3つのコツとチェック方法」をご覧ください。
もう1つは、エイジングケアに有効であっても刺激もある成分の場合です。
ビタミンC誘導体は、浸透させることで美白やコラーゲンを増やす力が増しますが、その分、刺激が強くなってしまいます。
ビタミンC誘導体化粧水を使って化粧水パックを行う場合は注意しましょう。
5)化粧水パックの頻度とタイミング
ほかのメディアの記事では多くの場合、
「化粧水パックは、1日1回は必要、続ければ肌質が改善する」
「化粧水パックは、洗顔後、すぐに、あるいは30秒以内!」
と解説されていますが、これは本当なのでしょうか?
正直なところでは、これを肯定するエビデンス(科学的根拠)も否定するエビデンスも十分に揃っているわけではありません。
この点について、ナールスエイジングケアアカデミーとしての見解です。
①化粧水パックは毎日、必要か?また、肌質は改善するのか?
化粧水パックの目的が、使っている化粧水の持っている力を最大限発揮させることなので、その点では続けることは大切だと考えられます。
ただし、それにはよい化粧水を選ぶこと、正しい方法で化粧水パックを行うことが大前提です。
また、肌質の改善を考えるには、化粧水や化粧水パックだけでは難しく、スキンケア全体や食べもの、日常生活を含めたアンチエイジングやエイジングケア全体を包括的に取り組む必要があると考えます。
だから、化粧水パックは、肌質改善に役立つ場合もありますが、それだけで大きな改善があるとは考えにくいでしょう。
②本当に洗顔後30秒以内に化粧水パックをする必要があるのか?
これは、お肌に水分を与えた後、水分が失われないうちに早く化粧水パックをおこなうことが重要であることを伝えています。
お肌に水分を与えると水分を吸収することは、入浴によってお肌は水分を吸収することからわかっています。
そして、その後、10分程度でもとに戻るというエビデンスもあります。
こうしたことから、お肌に水分がある時間内に素早くスキンケアを行うことは理にかなっていそうです。
しかし、入浴直後と一定時間経過後で保湿剤を塗って保湿効果に差があるとのエビデンス(科学的根拠、医学論文)はありません。
逆に、入浴直後と30分、1時間後など一定時間経過後で保湿剤を塗っても、統計学的な有意差がないというエビデンスはいくつかあるのです。
ただし、これも特定の条件なので、絶対に差がないといえません。
このことから、「洗顔後30秒以内の化粧水パックがよい!」という根拠はないのです。
だから、早めにやったほうがよさそうですが、そこまで細かく時間にこだわる必要はなさそうですね。
6)化粧水パックの後のスキンケア
化粧水は、美容液や乳液、保湿クリームと比較して、次の2つの特徴があります。
- 水分を保持する力の強いセラミドなどの配合濃度は高くない
- 水分を吸着するグリセリンやBGなど、ヒューメクタントの配合濃度が高い
- 水分の蒸発を防ぐ油分であるシアバターやワセリンなどのエモリエントは、ほぼ配合されていない
だから、化粧水パックをしただけでは、保湿は十分ではないのです。
また、化粧水パックの目的であり、期待効果は、後に続くスキンケアアイテムの浸透を高めることです。
したがって、化粧水パックの後は、美容液や乳液、保湿クリームを使いましょう。
4.化粧水パックによるエイジングケア
これまでは、化粧水パックを全体的な観点で考えてきました。
ここからは、エイジングケアとの関係で化粧水パックを考えて見ましょう。
1)エイジングケアと化粧水パック
実はエイジングケアの視点からは、化粧水パックにはメリットだけではなくデメリットもあります。
そして、そのデメリットは年齢が高くなればなるほど、大きくなる可能性があるのです。
加齢にともなってお肌は全体的に薄くなったり、刺激に弱くなります。
つまり、お肌は弱くなって乾燥肌傾向に傾くのです。
だから、美容成分がしっかり浸透することが保湿のために重要になると同時に、浸透することで刺激を受けるリスクも増えるのです。
化粧水パックに限らず、浸透を高める手段は、エイジングケアではこうしたジレンマに直面します。
だからこそ、エイジングケアのために化粧水パックを行う場合は、肌によく浸透しても刺激の少ない美容成分でつくったエイジングケア化粧水を選ぶことが大切なのです。
2)化粧水パックによいエイジングケア化粧水の選び方
では、どんなエイジングケア化粧水を選べばよいのでしょうか?
それは化粧水の成分と濃度で考えればよいのです。
①エイジングケア化粧水で選ぶべき成分
水溶性で刺激が少ないこと、十分な保湿力が備わっていること、分子量が小さいことなどが条件となります。
浸透性からは分子量として、500ドルトン以下好ましいでしょう。
これらの成分は、水溶性成分で刺激なども少ない成分です。
②エイジングケア化粧水で避けたい成分
以下のような成分が入ったものは、エイジングケアでは使わないほうが望ましい成分です。
- アルコール
- PG/DPG
- 合成香料
- 合成着色料
③エイジングケア化粧水で注意したい成分
これらの成分は、それほど心配はありませんが、注意しておきましょう。
なお、避けたい成分と注意したい成分の詳しい情報は、「おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける」の「5.ランキングに頼らない敏感肌のための化粧水の選び方」をご覧ください。
3)肌悩みや年齢・季節の応じた化粧水の選び方
化粧水のパックに使う化粧水の選び方は、年齢、季節、肌悩みなども考える必要があります。
次の記事も参考にしてくださいね。
①年代別の化粧水の選び方
*30代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方と使い方のコツ
*40代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方・使い方は肌悩みで!
*50代のエイジングケア化粧水は優しいのがおすすめ!選び方と使い方
②肌悩み別化粧水の選び方
*おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける
*シワ対策のエイジングケア化粧水!選び方の3つのポイントと使い方
*毛穴の黒ずみを解消したい!化粧水の選び方・使い方とスキンケア
*30代~40代でほうれい線を消すエイジングケア化粧水!選び方は?
*50代からのほうれい線ケア化粧水の選び方の秘密?おすすめもご紹介
*失敗で老け肌!くすみ対策の化粧水の正しい選び方の3つコツとは?
*もう間違えない!脂性肌を改善するオススメの化粧水の選び方と使い方
*混合肌を改善する化粧水!30歳からのオススメと選び方・使い方
③季節に合った化粧水の選び方
*夏はどんな化粧水がオススメ?エイジングケアのための選び方と使い方
*秋は化粧水でエイジングケア!おすすめと選び方・使い方のコツ
5.化粧水パックにおすすめのエイジングケア化粧水
化粧水パックにおすすめは、ナールスゲン配合エイジングケア化粧水「ナールスピュア」。
保湿成分としては、プロテオグリカン、水性保湿油ウィルブライドS-753、グリセリンを配合しています。
また、エイジングケア化粧品成分としては、ナールスゲン、APPSとアスコルビン酸Naの2種のビタミンC誘導体と、両親媒性ビタミンE誘導体であるトコフェリルリン酸Naを配合しました。
無着色、無香料、アルコール無添加、界面活性剤フリーの安全性にも配慮しました。
つまり、ナールスピュアは、化粧水でありながら、高い保湿力とエイジングケア化粧品成分による高い機能性を兼ね備えた、化粧水パックにぴったりのエイジングケア化粧水なのです。
そんなナールスピュアは、2020年11月のリニューアルで3つの美容成分を追加しました。
1つ目は、両親媒性ビタミンC誘導体の3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸。
この成分はセラミドプロモーターとも呼ばれ、セラミドを増やしバリア機能を守ります。
そのため敏感肌でも使えます。
2つ目は、ナイアシンアミド。
ビタミンB群の一種で、別名「ニコチン酸アミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれる成分です。
シワ改善、肌荒れ対策、美白ケアの医薬部外品の有効成分として認可を得ています。
3つ目は、PCA-Na
ピロリドンカルボン酸ナトリウムのことで、天然保湿因子(NMF)の成分の1つであるアミノ酸に近い成分です。
これらの成分を配合することによって、乾燥肌や敏感肌のケアを一層サポートできるようになりました。
だから、ナールスピュアは化粧水パックにおすすめです。
<動画で学ぶ化粧水のつけ方の基本>
エイジングケアローション「ナールスピュア」を使った化粧水のつけ方の動画です。
化粧水のつけ方、使い方の参考にご覧ください。
なお、さまざまな化粧品成分のはたらきは、次の表を参考にしてください。
<化粧水に配合されるさまざまな化粧品成分のはたらき>
6.化粧水パックに関するQ&A
1)男性が化粧水パックをしても効果がありますか?
化粧水パックは男性でも女性でも効果があります。
男性のお肌は皮脂が多く、水分量が少ないことが特徴です。
そんな男性にも化粧水パックはおすすめです。
男性のエイジングケアには、メンズ化粧水などを使いましょう。
2)化粧水パック後に必ず美容液や保湿クリームが必要ですか?
必ずしも必要というわけではありません。
秋や冬の季節、乾燥が気になる場合は、化粧水パックの後に美容液などを使うことをおすすめしますが、春や夏で化粧水だけで保湿が十分な場合は、使わなくても大丈夫です。
ただし、化粧水には皮脂膜と似た役割を果たす油分が含まれないことがほとんどなので、水分の蒸発を防ぐはたらきはありません。
3)化粧水パックの後に化粧水を使うべきとの考え方もありますが、よいのでしょうか?
絶対にどちらが正しいというわけではありません。
洗顔後に時間をおかずにできるなら化粧水パックだけで十分です。
なぜなら、化粧水パックで美容成分を浸透させた後に同じ美容成分を届けることはあまり意味がないからです。
違う美容成分の化粧水を使うなら、化粧水が先で化粧水パックが後をおすすめします。
4)フェイスマスクと化粧水パックの効果に違いはありますか?
密閉効果によって美容成分をお肌に浸透させるという点では考え方は同じです。
しかし、フェイスマスクには美容液と同じように油溶性成分を配合しているものもあります。
また、バイオセルロースなど浸透がより高まる素材のものがあります。
化粧水パックは手軽で安価にできますが、効果の点ではフェイスマスクが勝る場合が多いといえます。
ただし、化粧水パックに使う化粧水の美容成分の効果がフェイスマスクの美容成分より高い場合はその限りではありません。
5)イオン導入と化粧水パックの違いは何でしょうか?
どちらも美容成分をお肌の奥まで届けることを目的としている点では同じです。
化粧水パックは手軽でどんな化粧水でも使えます。
一方、イオン導入は微小電流で美容成分を肌の奥へ押しやるために、イオン導入専用の美顔器が必要です。
また、分子が小さくマイナスイオンを帯びるアミノ酸、ナールスゲン、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、トラネキサム酸など、限られた成分を配合したイオン導入向きの化粧水が必要です。
手間とお金が必要ですが、効果の点ではイオン導入が勝るといえます。
6)化粧水パックを紫外線のアフターケアで使ってもよいでしょうか?
紫外線のアフターケアに、酸化を抑えるはたらきのあるビタミンC誘導体やビタミンE誘導体配合の化粧水を使うことは効果的です。
ただし、お肌が紫外線を浴びたあとは刺激に弱くなっています。
ビタミンC誘導体には刺激もあるので、肌の弱い方や赤みがある場合には控えたほうがよいでしょう。
日焼け止めで紫外線対策をしてお肌を守った上で、化粧水パックをすることをおすすめします。
7)化粧水パックで美容成分が真皮まで届くのでしょうか?
化粧水パックによって、角質層の奥まで美容成分を届けることが可能ですが、真皮までは届きません。
化粧水パックを行っても、真皮の衰えによる深いほうれい線を消すことや深いしわを消すことはできないのです。
8)化粧水パックで大人ニキビの予防になるのでしょうか?
脂性肌の方では、乾燥して潤いが足りないために皮脂が過剰に分泌されてしまい、ニキビになってしまう場合があります。
また、ターンオーバーが乱れることで毛穴が角栓で詰まってニキビや大人ニキビになることがあります。
化粧水パックでしっかり保湿を行い、ターンオーバーを改善することでニキビや大人ニキビを予防できます。
特に、ビタミンC誘導体化粧水がおすすめです。
9)コットンはどんなものがおすすめですか?
化粧水パックに使うコットンは、大判のもので、裂いても毛羽立たない素材のコットンがおすすめです。
また、使っている化粧水のメーカーと同じ会社が販売しているコットンもおすすめです。
<参考書籍>
*女医が教える、やってはいけない美容法33(慶田朋子 著、小学館)
*効果が9割変わる「化粧品」の使い方(小西さやか・櫻井直樹 著、青春出版社)
7.まとめ
化粧水パックは、コットンパックとも呼ばれる美肌を手に入れる手段の1つです。
そんな化粧水パックについて、その方法や注意点などを幅広く取り上げました。
また、ほかのメディアでオススメの方法についても検証してみました。
さらには、エイジングケアと化粧水パックについてもメリットやデメリットについて考えてみました。
化粧水をはじめ、基礎化粧品やエイジングケア化粧品の効果は、美容成分が浸透するかどうかで異なります。
そして、それは安全性の面でも影響を与えます。
つまり、浸透すればするほど期待される効果も高まりますが、逆に刺激を受けて肌トラブルになるリスクも高まるのです。
化粧水パックもそんな一例です。
だからこそ、エイジングケアで化粧水パックを取り入れる場合は、年齢や肌質、そして使うべき化粧水を上手に選ぶことが大切なのです。
ぜひ、「化粧水パックのコットンでの失敗で美肌が遠のく!正しい方法は?」を参考に、化粧水パックをエイジングケアに上手に取り入れていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ)
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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