あなたは、スキンケアやエイジングケアにおける化粧水の役割を十分にご理解されているでしょうか?
化粧水の役割の基本は、保湿と整肌ですが、最近では化粧水、化粧品の種類が増え、その役割が多様化しています。
だから、スキンケアやエイジングケアに使う化粧水の種類を知って役割をしっかり理解することが美肌のために大切です。
この記事では、そんな化粧水の役割について幅広くご紹介します。
- 「化粧水」といった場合、多くは「保湿化粧水」「柔軟化粧水」のことです。その役割の基本は、保湿とお肌を整えることです。
- 化粧水は、その大半が水(精製水)でできていて、有効成分の多くは水に馴染みやすい保湿成分です。だからその役割は水分を与えることと保持することです。
- スキンケアによる保湿には、水分を与える、保持する、そして水分の蒸散を防ぐという3つのプロセスがあります。化粧水ですべての役割をカバーすることはできません。そのために、美容液や保湿クリームが必要なのです。
- いまでは、化粧水にもたくさんの種類が登場し、その役割も種類ごとに異なります。配合される美容成分のはたらきを知れば、どんな肌悩みに使えるかがわかります。
- エイジングケア化粧水とは、文字どおり、エイジングケアに使う化粧水で、機能性の高い成分が含まれています。つまり、主に30代以上のエイジングケアの役割を果たします。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.化粧水の役割を知って美肌になりたいあなたへ
「化粧水の役割・はたらきは保湿と整肌!正しいエイジングケアのために」をお届けします。
化粧水の役割といえば、誰もがお肌を潤し、調子を整えることを期待します。
お気に入りの化粧水で、毎日、洗顔で肌の汚れを落とし、サッパリした後、当たり前のように使っていますね。
もちろん、女性なら美肌になることを期待しますね。
基本的な化粧水の役割・はたらきは、保湿でありお肌を整えることです。
化粧水の役割や使い方は、このようにシンプルですから、肌トラブルや肌悩みがないなら、その役割をそれほど考えることは不要です。
しかし、肌悩みが増えてきたり、お肌の老化が進むなど自分自身に問題が起こると、化粧水をはじめエイジングケア化粧品などについても選び方や役割、目的を深く考えるのではないでしょうか?
そんな場合は、アットコスメなどの化粧水ランキングや口コミをチェックしたり、『美的』や『美人百花』などの美容雑誌の特集などでよいモノを探そうと考える方も多いはず。
最近では化粧水の種類が増えるとともに新たな化粧品成分が開発されたり、エイジングケア化粧水などもどんどん進化して役割も多様になってきました。
さらに、基礎化粧品には化粧水以外にも、美容液、乳液、保湿クリーム、美容オイルなどさまざまなアイテムがあります。
そんななかで、化粧水にはどんな役割が期待できるのでしょうか?
自分に合った化粧水を選ぶ前に、まず、しっかりと化粧水はどんな役割なのかを理解することが大切です。
この記事では、エイジングケアによって、エイジレスな美肌をいつまでもキープしてもらえるように、化粧水の役割やはたらきを幅広い視点からご紹介します。
また、保湿とエイジングアの役割を果たす化粧水をご紹介します。
「そもそも化粧水ってどんな基礎化粧品?そのはたらきは?」
「化粧水って本当はどんな役割?どんな肌悩みに使えるの?」
「化粧水の種類ごとの役割をしりたい!効果は?」
「エイジングケア化粧水の役割は?30代以上から使えばよいの?」
「美肌のためには化粧水は不要って本当?ウソ?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
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2.化粧水の役割の基本とは?
化粧水の役割やはたらきを考えるために、まず、化粧水とは何かを考えてみましょう。
1)化粧水の定義は?
化粧水に法的な定義はありません。
しかし、化粧水といえば、次の基礎化粧品のことです。
化粧水とは、一般的に透明な液状のローションタイプの基礎化粧品。
水分とほかの配合成分で、皮膚を健やかに保つために、潤いと滑らかさを与えます。
また、それぞれの成分の特性やテクスチャーで、お肌にしっとり感、サッパリ感、スッキリ感を与えるものです。
つまり、化粧水は、「化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?」でご紹介しているとおり、洗顔した清潔な肌に使うことで、お肌の保湿ができるのです。
洗顔後に何もしなければ、水分がすぐに蒸発してしまいます。
そんなお肌に水分と美容成分を届け、美肌をキープすることを助けるのが化粧水の基本的な役割です。
ただし、化粧水で水分や保湿成分を補っても、「化粧水は90%が水!バシャバシャたっぷり使っても乾燥肌は改善しない」でお伝えしたとおり、必要以上に浸透することはありません。
なぜならば、お肌の表皮の角質層には、バリア機能があるためです。
だから化粧水の使い方も、正しく理解しておくことが大切です。
化粧水や化粧品は適量を守ることでその役割を果たすのです。
2)化粧水の構成成分
化粧水の構成成分には、いくつかの分け方があります。
詳しくは、「化粧水にピッタリの美容成分で美肌になれる保湿とエイジングケア!」で紹介していますので、ここではポイントをご紹介します。
- 水(精製水)
- ベース成分(基材または基本成分)
- 保湿成分
- 機能性成分(酸化を防ぐ成分、美白成分など)
- 安定化成分(乳化剤など)
- そのほかの成分(フェノキシエタノールやパラベンなどの防腐剤)
構成成分のうち、80%程度あるいはそれ以上が水からできている点が特徴です。
化粧水の役割を理解するために大切なのは、保湿成分と機能性成分です。
3)化粧水の種類と役割・はたらき
化粧水にはいくつか種類があります。
化粧水の中身や化粧水の成分の構成が大きく変わっているわけではありませんが、ポイントとなる配合成分の量やバランスによって、得意な役割が異なるのです。
詳しい情報は、「化粧水は10種類以上も?目的別の効果とランキングに頼らない選び方!」で紹介していますので、ここではポイントをご紹介します。
①柔軟化粧水の役割・はたらき
もっとも一般的な化粧水です。保湿化粧水とも呼ばれます。
一般的に化粧水といえば、保湿化粧水をさしていることが多いです。
使用することで、角質を柔軟にし、お肌への水分補給、保湿を行い、キメを整えます。
乾燥肌対策に使うアイテムです。
商品によって違いはありますが、グリセリンやBGなどが基本成分です。
また、コラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸などの保湿成分が配合されています。
②拭き取り化粧水の役割・はたらき
古い角質や汚れなどを除去する目的で使用するのがふき取り化粧水です。
取り除くことが主な目的なので、コットンになじませて使います。
成分として、AHA(フルーツ酸)などピーリングに使うものが含まれている点が特徴です。
不要な角質を取り除くことで、お肌のターンオーバーを促進してお肌の透明感をもたらします。
ただし、使いすぎると乾燥肌の原因や肌荒れなどのリスクがあるので、気をつけましょう。
また、バリア機能が低い高齢で乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌などの方にはおすすめできません。
③収れん化粧水の役割・はたらき
収れん化粧水は、過剰な皮脂を取り除き、毛穴を引き締めることなどが目的の化粧水です。
皮脂の分泌を抑える効果のある、酸化亜鉛やクエン酸、タンニン酸などが含まれています。
夏場に重宝することが多い化粧水ですが、アルコール(エタノール)濃度が高いので、乾燥肌を引き起こすリスクがあることに留意しておきましょう。
拭き取り化粧水と同じくお肌が弱っている時などは、使用を控えることをおすすめします。
④美白化粧水の役割・はたらき
美白化粧水は、医薬部外品(薬用化粧品)で、厚生労働省が認可した美白成分が配合されている化粧水です。
美白効果でシミ・そばかすを予防して、お肌の透明感をキープすることが目的ですが、もとのお肌以上に白くする効果はありません。
代表的な成分としては、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、アルブチン、トラネキサム酸などがあげられます。
もちろん美白成分以外に保湿成分も含まれています。
⑤そのほかの化粧水の役割・はたらき
ほかには、アルカリ化粧水などもあります。
また、男性向け化粧水をメンズ化粧水と呼んだり、配合成分を冠して呼ぶ場合があります。
プロテオグリカン化粧水、セラミド化粧水、アミノ酸化粧水、ビタミンC誘導体化粧水などがそうです。
さらに、肌悩みを冠にして、ニキビ化粧水、乾燥肌化粧水、敏感肌化粧水などとも呼びます。
3.エイジングケア化粧水とは?その役割は?
1)エイジングケア化粧水の定義は?
私たちは、エイジングケア化粧水とは、
「保湿成分だけではなく、機能性の高いエビデンスのあるエイジングケア化粧品成分が、適切な濃度で配合された化粧水」
と考えています。
ただし、一般的に明確な定義が存在しているわけではありません。
極端な話、化粧品会社が「エイジングケア化粧水」と名乗れば、エイジングケア化粧水となってしまいます。
エイジングケア化粧品といっても、化粧水の基本的な配合成分に大きな違いはありませんが、エイジングケア成分の選定や配合のバランスはとても大事なポイントです。
エイジングケア化粧水は、自分で配合成分をチェックして選ぶことが大切です。
2)エイジングケア化粧水の役割・はたらき
一般的にエイジングケア化粧品は高価な傾向にありますが、保湿力の高い成分が高濃度で配合されている、抗酸化作用のある成分が含まれているなど、独自の特徴を持っています。
つまり、その名のとおり、エイジングケアをサポートする役割やはたらきがあるのです。
特に加齢によってお肌の変化が現れる30代以上の方におすすめの化粧水です。
30代以降になると、表皮の角質層の中では天然保湿因子(NMF)、セラミドの量が減少し、お肌の水分を保持する力が低下します。
また、肌表面では皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺から分泌される汗が混じってできる皮脂膜が減っていきます。
真皮においても、線維芽細胞の活力が低下してしまい、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少して、ハリやツヤがなくなるリスクが増えます。
エイジングケア化粧水を使うことで、30代以上のお肌に不足しがちな成分を補うことができます。
一方、エイジングケア化粧水は、肌の刺激や負担になる成分ができるだけ少ないほうがよいので、アルコール、合成香料、合成着色料などが無添加の化粧水がおすすめです。
年代別や季節別のエイジングケア化粧水の選び方や使い方は、次の記事を参考にしてください。
*30代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方と使い方のコツ
*40代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方・使い方は肌悩みで!
*50代のエイジングケア化粧水は優しいのがおすすめ!選び方と使い方
*夏はどんな化粧水がオススメ?エイジングケアのための選び方と使い方
もちろん、エイジングケア化粧水は、20代からエイジングケアを始める方でも、お使いいただけます。
4.スキンケアにおける化粧水の役割
保湿化粧水やエイジングケア化粧水の基本的な役割は、肌の角質層を保湿してキメを整えることです。
また、化粧水でお肌の状態を整えることで、続いて使う美容液や保湿クリームがなじみやすくなるというメリットもあります。
スキンケアは化粧水だけで完結するわけではありませんが、最初の一歩が化粧水なのです。
化粧品における「保湿」には、次の3つの役割があります。
- 水分を与える(Give Water)
- 水分を保持する(Keep Water)
- 水分の蒸発を防ぐ(Cover Water)
化粧水はこの3つのうち、「水分を与える(Give Water)」と「水分を保持する(Keep Water)」ことが主な役割です。
化粧水の主成分は水なので、水溶性の成分(ヒューメクタントやモイスチャライザー)とは相性がよいのですが、油溶性の成分(エモリエント)とは相性があまりよくありません。
保湿に必要な「水分を保持する」「水分の蒸発を防ぐ」という役割には、油溶性成分も必要です。
油溶性の成分による保湿は、美容液や保湿クリームの得意な分野にあたります。
洗顔の後に、化粧水→美容液→乳液→保湿クリームと順番に使うことで、3つのプロセスがバランスよく機能し、しっかりお肌を保湿することができるのです。
このように、化粧水の役割と美容液の役割、保湿クリームの役割は少し異なるのです。
<基礎化粧品のアイテムと期待できる保湿のプロセス>
5.肌悩みの予防がエイジングケア化粧水の役割
エイジングケア化粧水は、加齢によって生じる肌悩みの予防効果が期待できます。
そもそも薬機法(旧 薬事法)では、化粧品の成分が届くのは、表皮の角質層までであり真皮まで届かないものと規定されています。
そのため、エイジングサインがくっきりと目立ってから対策をしても、大幅な改善を期待することはできません。
つまり、エイジングケア化粧水も予防美容のアイテムです。
だから、エイジングサインが目立つ前から使うことで、年齢に負けない美肌を維持することが期待できます。
エイジングケア化粧水で予防できる肌悩みを、ポイントとあわせて解説してみました。
1)お肌の乾燥
加齢とともに生じる代表的な肌悩みが乾燥肌です。
年齢を重ねるごとに、皮脂腺から分泌される皮脂の量が減り、水分量も減ってお肌が乾燥しやすくなります。
乾燥肌になると様々な皮膚トラブルが起こりやすくなるので、保湿はとても重要です。
肌質は年齢とともに変化しています。
普通肌、脂性肌であっても年齢とともに乾燥肌傾向になりますし、混合肌も乾燥が原因の場合が多いのです。
エイジングケアのためにも、定期的に自分の肌質をチェックして、乾燥肌の兆候がないかなど確認することがおすすめです。
エイジングケア化粧水を使って、お肌を保湿することで、ハリや潤いのある美肌を保ちやすくなります。
もちろん、乾燥肌ケア化粧水やエイジングケア化粧水だけでなく、保湿美容液や乾燥肌対策のクリームで油溶性の保湿成分を補うことも忘れないようにしましょう。
また、Tゾーンはテカリ、Uゾーンはカサカサの混合肌の方は、「混合肌を改善する化粧水!30歳からのオススメと選び方・使い方」を参考にしてくださいね。
2)しわ
しわには、乾燥が原因の「小じわ」、真皮の衰えが原因の「真皮じわ」、表情の癖が原因の「表情じわ」の3種類があります。
このうち、小じわは浅いしわ、真皮じわや表情じわは深いしわです。
小じわは若い場合でも、乾燥によって目元のしわや口元のしわとして目立つことがあります。
エイジングケア化粧水でも深いしわを消すことはできませんが、乾燥による小じわの予防や改善が可能です。
なお、「真皮じわ」と「表情じわ」が進まないようにエイジングケア化粧水を使うことは大切です。
しわ対策の化粧水について詳しくは、「シワ対策のエイジングケア化粧水!選び方の3つのポイントと使い方」や「しわケアにおすすめの化粧水!ランキングの高い人気&売れ筋11選」をご覧ください。
3)ほうれい線
ほうれい線は、大きく2種類あります。
浅いほうれい線の場合は、乾燥が原因なので、エイジング化粧水が予防や改善に役立ちます。
一方、深いほうれい線は、スマホの使い過ぎなどによる悪い姿勢によるたるみ、真皮の衰えや皮下脂肪の衰えによる顔のたるみが原因です。
エイジングケア化粧水で深いほうれい線を消すことはできません。
しかし、いま以上に目立たないようにエイジングケア化粧水を使うことはおすすめです。
ほうれい線対策の化粧水について詳しくは、「30代~40代でほうれい線を消すエイジングケア化粧水!選び方は?」や「50代からのほうれい線ケア化粧水の選び方の秘密?おすすめもご紹介」をご覧ください。
4)シミやくすみ
シミやくすみにも複数の原因が考えられますが、乾燥肌によって生じてしまうこともあります。
エイジングケア化粧水を使うことは、乾燥によるお肌のシミやくすみの予防に効果的です。
紫外線のダメージなどによるメラニンが沈着したシミやくすみの予防には、美白化粧水を使いましょう。
シミ対策やくすみ対策の化粧水について詳しくは、「美白化粧水のランキングは不要?選び方と使い方のコツ!」や「失敗で老け肌!くすみ対策の化粧水の正しい選び方の3つコツとは?」、「おすすめや人気のくすみ対策化粧水の厳選11種!あなたはどれを選ぶ?」をご覧ください。
5)毛穴
毛穴には、角栓が大きくなって目立ついちご鼻や毛穴の黒ずみ・開き・詰まり、肌老化によるたるみ毛穴などがあります。
これらが目立つ原因にはお肌の乾燥が影響している場合が多いのです。
だから、エイジングケア化粧水を使うことで、毛穴の悩みの予防が期待できます。
エイジングケア化粧水に含まれる優れた保湿成分がお肌に浸透することで、お肌の乾燥を防ぎ、毛穴のトラブルの予防に期待ができるのです。
毛穴対策の化粧水について詳しくは、「毛穴の黒ずみを解消したい!化粧水の選び方・使い方とスキンケア」や「おすすめしたい人気の毛穴の黒ずみ対策化粧水!11アイテムをご紹介」、「たるみ毛穴ケアのオススメ化粧水と選び方・使い方のコツ」をご覧ください。
このほか、肌悩み別の化粧水の役割や選び方については、次の記事を参考にしてくださいね。
*もう間違えない!脂性肌を改善するオススメの化粧水の選び方と使い方
6.化粧水に配合される成分
1)保湿成分
化粧水は大部分が水でつくられているので、水溶性の保湿成分が含まれていることが多いです。
代表的な水溶性の保湿成分を見ていきましょう。
①水溶性セラミド
セラミドは水分保持力の高い保湿成分です。
もともとお肌にも存在しており、表皮の角質層にある角質細胞間脂質の約50%を占めています。
保湿化粧水に配合しやすいのは、植物性セラミドです。
セラミドは脂溶性成分で、ヒト型セラミドも例にもれませんが、近年、米から抽出したグルコシルセラミドという水溶性セラミドが開発されています。
また、ユズから抽出したユズセラミドもあります。
②ヒアルロン酸
ヒアルロン酸も、お肌の真皮や表皮の一部にもともと存在します。
水分を蓄える力が高く、敏感肌の人にも使えるとあって、化粧品成分としても人気が高いのです。
高分子から低分子のものまで、いくつかの種類があります。
ただし、ヒアルロン酸は過度の使用で乾燥肌のリスクがあるため、注意しましょう。
ヒアルロン酸については、次の記事も参考にしてください。
*ヒアルロン酸の新しい効果を発見!日焼けによるお肌の炎症を抑制
③プロテオグリカン
プロテオグリカンもお肌の真皮に含まれています。
化粧品には、鮭の鼻軟骨から抽出した水溶性の原料や原液が使われます。
高い保湿力に加えて、コラーゲンやヒアルロン酸を増やす働きが確認されており、近年注目を集めています。
また、EGF(上皮成長因子)に似たはたらきをします。
④コラーゲン
コラーゲンはいわずと知れた有名な美容成分ですよね。
ヒトのお肌の真皮にもありますが、化粧品に配合されるコラーゲンは豚や魚の皮や鱗から抽出した水溶性の成分です。
由来に応じて、アニマルコラーゲン、フィッシュコラーゲン、マリンコラーゲンと呼ばれることもあります。
ただし、ヒアルロン酸やプロテオグリカンと比べると保湿力はやや劣ると考えられています。
2)エイジングケア化粧品成分
化粧水に配合される主なエイジングケア化粧品成分をご紹介します。
①ナールスゲン
ナールスゲンは、京都大学と大阪市立大学が共同開発した新しいエイジングケア成分です。
コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47などの産生をサポートするという特徴があります。
また、酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やします。
分子量が約321.26ダルトンと極めて小さい水溶性のアミノ酸誘導体です。
ビタミンCと併用して使うことで、コラーゲンの産生がさらに増えることもわかっています。
また最近、ヒアルロン酸やしわやたるみを防ぐヒートショックプロテイン(HSP)70を増やすことわかりました。
②ネオダーミル
ネオダーミルは、スイスの有名な化粧品原料会社であるインデュケム社(Induchem AG)が開発した最先端のエイジングケア成分です。
実は単一の成分ではなく、グリセリン、水およびメチルグルコシド6 リン酸・銅・リシン・プロリンの混合物にあたります。
お肌の細胞のエネルギー源としてはらたき、コラーゲンやエラスチンの産性を安全な方法で促進してくれる成分です。
特に、肌の柔らかさの源であるⅢ型コラーゲンを増やし、シワやたるみの予防に効果があります。
③プラセンタエキス
プラセンタエキスは、人気があるエイジングケア化粧品成分の1つです。
馬、豚、羊の胎盤(プラセンタ)から抽出する成分であり、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれています。
実は非常に歴史の古い成分であり、一説によると紀元前から、美容目的などで使用されていたともいわれているのです。
エイジングケア成分としてだけでなく、保湿効果、美白効果もあることから、幅広い化粧品に用いられています。
④ビタミンC誘導体
抗酸化作用だけでなく、線維芽細胞にはたらきかけて、コラーゲンの生成をサポートするはたらきがある成分です。
シミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑制してくれるので、美白効果も期待できます。
水溶性ビタミンC誘導体、油溶性ビタミンC誘導体、そして両親媒性ビタミンC誘導体がありますが、油溶性のものは化粧水に含まれることはほとんどありません。
水溶性ビタミンC誘導体には、アスコルビン酸NaやVCエチルがあります。
両親媒性ビタミンC誘導体には、APPS(アプレシエ)や3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸などがあります。
濃度が高いと効果も上がりますが、刺激も増えるため、配合されている濃度にも着目することがポイントです。
⑤ビタミンE誘導体
ビタミンE誘導体も有名なエイジングケア成分です。
優れた抗酸化作用があることが特徴です。
化粧水に配合されるのは、主にトコフェリルリン酸Naです。
これは、ビタミンE誘導体であるトコフェロールにリン酸を加えて改良した両親媒性の成分です。
また、お肌のバリア機能を正常化するはたらきがあり、外部刺激からお肌を守る力が向上する点も特徴です。
⑥ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは、ビタミンB群の一種で、別名「ニコチン酸アミド」または「ビタミンB3」とも呼ばれる成分です。
シワ改善、肌荒れ対策、美白ケアの医薬部外品の有効成分として認可を得ています。
このほか、コエンザイムQ10、フラーレン、アスタキサンチンレスベラトロール、金コロイド、エルゴチオネインなどの抗酸化作用を持つエイジングケア化粧品成分もよい選択肢の1つです。
7.オススメのエイジングケア化粧水
オススメのエイジングケア化粧水は、ナールスゲン配合のエイジングケア化粧水「ナールスピュア」。
ナールスピュアは、エイジングケアを考える方なら、どなたでも使っていただけるエイジングケア化粧水です。
乾燥肌対策だけではく、しわやほうれい線、たるみ毛穴などエイジングサインの予防対策にピッタリなエイジングケア化粧水です。
その特徴は、次のとおりです。
- ナールスゲンを推奨濃度配合することで、しっかりお肌に浸透し、エイジングケアをサポート
- 両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)配合による美肌効果
- 高保湿成分プロテオグリカン&水性保湿油ウィルブライドS-753配合による高い保湿効果
- ビタミンE誘導体配合で肌荒れなどを防ぐ
- アルコールフリー&界面活性剤完全フリーを実現
だから、エイジングケアにピッタリの化粧水です。
また、香料・着色料・鉱物油など、エイジングケアに不要な成分が無添加の化粧水です。
そんなナールスピュアは、2020年11月のリニューアルで3つの美容成分を追加しました。
1つ目は、両親媒性ビタミンC誘導体の3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸。
この成分はセラミドプロモーターとも呼ばれ、セラミドを増やしバリア機能を守ります。
そのため敏感肌でも使えます。
2つ目は、先ほど紹介したナイアシンアミド。
3つ目は、PCA-Na。
ピロリドンカルボン酸ナトリウムのことで、天然保湿因子(NMF)の成分の1つであるアミノ酸に近い成分です。
これらの成分を配合することによって、乾燥肌や敏感肌のケアを一層サポートできるようになりました。
だから、ナールスピュアはエイジングケアにおすすめの化粧水といえます。
<動画で学ぶ化粧水のつけ方の基本>
エイジングケアローション「ナールスピュア」を使った化粧水のつけ方の動画です。
化粧水のつけ方、使い方の参考にご覧ください。
なお、さまざまな化粧品成分のはたらきは、次の表を参考にしてください。
<化粧水に配合されるさまざまな化粧品成分のはたらき>
8.化粧水に加えて、清潔を保つことと紫外線対策を!
1)洗顔やクレンジングで清潔を保つことも大切
洗顔やクレンジングで不要な皮脂、汚れ、メイクをしっかり落とすことで肌の酸化を防ぐことが可能です。
また、後で使う化粧水の浸透をよくすることも期待できるのです。
特に毛穴の汚れを落とすクレンジングはとても大切です。
一方、刺激の強いクレンジングや洗顔はお肌の負担になってしまいます。
特に、エイジングケア世代になると乾燥肌になる方が多いので、アミノ酸系界面活性剤などを使った優しい洗顔やクレンジングが大切です。
乾燥肌や敏感肌の方はより優しいクレンジング料や洗顔料を使いましょう。
2)紫外線対策で肌老化予防を
年齢や季節を問わずに日焼け止めなどで紫外線対策を行うことがエイジングケアには大切です。
光老化をもたらすことに影響の大きな紫外線A波(UVA)は、窓ガラスを透過する力があります。
特にロングUVAは肌深くに浸透しますし、ブルーライトや近赤外線も肌老化をもたらします。
また、曇っていても冬でもある程度は注いでいます。
冬も紫外線対策を怠らないようにしましょう。
<参考記事>
*紫外線は3種類!UVAとUVBとUVCの特徴と違いは?
3)日々の生活習慣でエイジングケア
美肌になる方法は、化粧水だけでは実現できません。
食べ物、睡眠、運動などすべてにおいてアンチエイジングを意識した生活習慣がエイジレスな美肌への近道です。
化粧水の役割は、美肌をキープする上で一部を担うだけなのです。
生活習慣のなかでも大切な食べ物や睡眠については、次の記事もぜひ参考にしてください。
*美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策
<参考書籍>
*美人に化粧水はいらない(吉木伸子 著、株式会社講談社)
9.まとめ
スキンケアやエイジングケアにおける化粧水の役割をご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
化粧水の役割の基本は、保湿と整肌です。
しかし、最近では化粧水、化粧品の種類が増え、その役割が多様化してきました。
一般的には、化粧水といえば、保湿化粧水ですが、エイジングケア化粧水、美白化粧水、収れん化粧水、拭き取り化粧水などの種類があるのです。
この記事「化粧水の役割・はたらきは保湿と整肌!正しいエイジングケアのために」を参考に、それぞれの化粧水の役割を理解して上手に使い分けていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ)
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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