セラミド化粧水の正しい使い方で保湿効果とエイジングケア効果を高める方法をご紹介します。良いアイテムを選んでも、間違った使い方をしてはスキンケアやエイジングケアにとってマイナスです。また、化粧水だけに頼るのも良くありません。この記事では、セラミド化粧水の正しい使い方をご紹介します。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.セラミド化粧水を上手に使いたい方へ
セラミド化粧水には、決まった定義がありませんが、セラミドを配合した化粧水の通称です。
ただし、セラミド化粧水には必ずしも、セラミドだけが配合されているわけではありません。
セラミド配合のエイジングケア化粧品を使うと、さまざまな原因で不足してしまったセラミドを補うことが期待できます。
その結果、バリア機能の改善やターンオーバーの正常化が期待できます。
この記事ではセラミド化粧水の正しい使い方をご紹介します。
<参考記事>
人気でおすすめのセラミド配合化粧水20選!保湿とエイジングケア
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2.セラミド化粧水の役割とは?
1)セラミド化粧水の役割
セラミドを配合した化粧水の基本的な役割は、お肌にうるおいをもたらし、肌理(キメ)を整えることです。
これはセラミドによってバリア機能が維持され、肌のターンオーバーが正常になるためです。
さらに、角質を柔軟にして、次に使う美容液やクリームなどの浸透性を高めるというはたらきもあります。
洗顔後のお肌は、汚れとともに保湿成分も失われた状態で、何もしなければ水分も蒸発してしまいます。
化粧水は、水が大半を占めていますが、エイジングケア化粧品成分や保湿成分が含まれていることから、これらがお肌の角層に浸透して柔軟にしてくれるとともに、水分の保持をサポートします。
<参考記事>
2)スキンケアにおける位置付け
セラミド化粧水は、美容液や乳液、クリームなどとは、どのような違いがあるのでしょうか?
スキンケア全体における化粧水の役割や使用する目的を理解するために、まず「保湿とは何か?」についてお話しします。
「保湿」は、スキンケアやエイジングケアの基本。
保湿が十分でないお肌は、乾燥をはじめ、さまざまな肌トラブルが現れます。
保湿には、次の3つの役割があります。
- 水分を与える(Give Water)
- 水分を保持する(Keep Water)
- 水分の蒸発を防ぐ(Cover Water)
このうち化粧水は、「水分を与える」と「水分を保持する」の2つの役割を担います。
ただし、「水分を保持する」については、美容液や保湿クリームなどと役割が重なります。
化粧水は、水分が主体のスキンケア製品。
つまり、得意とするのは角層に水溶性成分を届けることです。
そのため、セラミドのような油溶性成分(エモリエント成分)が多く配合されることは少ないのです。
しかし、保湿にとって大切な「水分を保持する」や「水分の蒸発を防ぐ」という役割には、油溶性の成分も必要です。
美容液や保湿クリームには、水溶性成分と油溶性成分のどちらも配合されることから、より強い保湿力が期待できます。
つまり、水溶性成分主体の化粧水は、水分の保持や蒸発を防ぐという点では、美容液やクリームよりも劣ってしまうというわけです。
そのため、スキンケアにおける保湿を考える場合、化粧水は美容液や保湿クリームに比べて重要性が低いのです。
しかし、セラミド化粧水はそれを含まない化粧水より保湿力が高く、エイジングケアでの重要性は高くなります。
3)セラミド化粧水で保湿する意味
保湿をするには、セラミドを配合した美容液やクリーム、あるいはオールインワンゲルだけで十分なのでは?という疑問がありますね。
しかし、化粧水に配合される水溶性の成分は、水といっしょにお肌に届けたほうがよく浸透し、効果的です。
このため、水溶性の保湿成分、またエイジングケア成分などは、化粧水として洗顔後のお肌に最初に届けるのが有効なのです。
化粧水によく配合されている保湿成分としては、セラミド以外ではコラーゲン、ヒアルロン酸、グリセリンなどがありますが、これらは水溶性の成分です。
また、エイジングケア化粧水には、エイジングケア化粧品成分であるナールスゲンやビタミンC誘導体などが配合されますが、これらも同様に水溶性成分です。
こうした水溶性成分は、化粧水に配合されることで、洗顔後のお肌に油分の少ない状態の時に届けられ、効果を発揮します。
このように、化粧水、美容液、保湿クリームは、保湿やエイジングケアを目的にしながらも、得意とする範囲や相性のよい成分が異なるのです。
化粧水についての詳しい情報は、エイジングケアアカデミーにたくさんの記事をご用意しています。
<参考記事>
*化粧水は10種類以上も?目的別の効果とランキングに頼らない選び方!
*化粧水にピッタリの美容成分で美肌になれる保湿とエイジングケア!
<第2章のまとめ>
セラミド化粧水は、お肌にうるおいをもたらし、キメを整える役割を担う基礎化粧品です。
また、角質を柔軟にして、次に使う美容液やクリームなどの浸透性を高めるというはたらきもあります。
お肌の「保湿」において、化粧水には「水分を与える」と「水分を保持する」の2つの役割がありますが、「水分を保持する」には油溶性の成分も必要なことから、水溶性成分が主体の化粧水より、セラミドを配合した美容液やクリームのほうが保湿効果に期待ができます。
ただし、水溶性の成分は、水と一緒にお肌に届けたほうが浸透するため、水溶性の保湿成分、またエイジングケア成分などは、化粧水として洗顔後のお肌に最初に届けるのが有効です。
3.セラミド配合化粧水の使い方のポイント
セラミド化粧水に、特別な使い方があるわけではありません。
一般的な保湿化粧水と同じ使い方が基本です。
順番は、「化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?」でもご紹介しているとおり、洗顔後の最初のステップで使います。
正しく使って十分に浸透させ、心地よいお肌を目指しましょう。
「化粧水の正しい使い方とつけ方で美肌に!上手なエイジングケア」で詳しく取り上げていますので、ここではポイントをご紹介します。
1)セラミド化粧水の使い方の基本
化粧水を必要以上の量や回数で使用する方が稀にいらっしゃいますが、過度に使っても効果がアップするわけではありません。
セラミド化粧水を使う場合も同じで、化粧品は適切な量を使うことが大切です。
500円玉くらいの量の化粧水を、顔全体に優しく染み込ませるようにケアしましょう。
目元や口元など気になるパーツには、2度くらいまでなら重ね付けをしてもOKです。
2)化粧水を評価する期間は?
セラミド化粧水は、20代や30代前半などの若い方の場合なら、乾燥肌の改善は1週間程度で実感できる可能性もあります。
しかし、30代後半や40代以上の場合なら、ターンオーバーが1カ月~2カ月かかる場合もあるので、できれば2カ月くらいは継続してお使いになることをおすすめします。
実感できるタイミングには個人差がありますが、新しく選んだ化粧水は、ターンオーバーを意識して、最低1カ月は使用を続けましょう。
なぜ、化粧水を1カ月以上継続することが大切かについては、「ターンオーバーの周期で考えるエイジングケア化粧品の使い方」をご覧ください。
3)エイジングケアにオススメのつけ方は?
エイジングケアのためのセラミド化粧水のつけ方でオススメしたいのは、ハンドプレスや化粧水パックを行うことです。
普通につけるよりも、化粧水の美容成分が浸透しやすくなります。
また、化粧水は「手」でつけるべきか、「コットン」を使うべきか悩む場合もありますが、どちらも正しく行えば問題ありません。
ただ、エイジングケアの観点でいえば、「手」をオススメします。
なぜなら、手でつけるほうが「より優しいスキンケアが可能」で、「自分のお肌とスキンシップができる」からです。
また、化粧水をパッティングで使うことは、刺激になるのであまりオススメできません。
<第3章のまとめ>
セラミド化粧水に特別な使い方があるわけでありません。
正しくかつ優しく使いましょう。
エイジングケアの視点では、ハンドプレスや化粧水パックは正しく行えばオススメですが、パッティングは控えたほうが安心です。
また、コットンより手で使うことをおすすめします。
4.ナールスピュアはセラミド化粧水?
<セラミドを増やす成分配合!お肌にやさしいエイジングケア化粧水「ナールスピュア」>
ナールスピュアはセラミドを配合した化粧水ではありません。
しかし、セラミドを増やすナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)と3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(セラミドプロモーター)を配合しています。
成分として肌の外からセラミドを入れても、それが自分の肌に定着するわけではありません。
一方、セラミドを増やすと、自分の肌の保水力が高まることが期待できます。
その結果、内側から肌が健やかになる可能性が高まります。
その点では、セラミド配合化粧水よりも増やす成分配合の化粧水のほうがエイジングケアにとっておすすめです。
ナールスピュアはセラミド配合化粧水ではありませんが、セラミドを増やすはたらきが期待できます。
<第4章のまとめ>
ナールスピュアはセラミド配合化粧水ではありません。しかし、セラミドを増やすナイアシンアミドと3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(セラミドプロモーター)を配合することで、肌のバリア機能を守ります。
5.セラミド化粧水で改善できる肌悩み
1)乾燥肌の改善
セラミド化粧水で改善できるのは乾燥肌です。
健康なお肌の角層には、約20〜30%の水分が含まれています。
これが、20%を下回る状態を一般的に「乾燥肌」と呼んでいます。
乾燥肌の自覚症状としては、お肌がカサつく、つっぱった感じがする、白く粉をふいたような粉ふき肌になる、といった肌トラブルが現れてきます。
さらには、乾燥によってほうれい線などが目立つ場合も。
こうしたお肌の状態では、水分不足だからといって単に水分だけを与えても、一時的にはしっとりしても時間が経てば蒸発してしまい、またすぐに乾燥してしまいます。
乾燥肌を改善するために必要なのは、角層の中の水分保持力を高める保湿物質を補うこと。
そして、バリア機能の正常化。
乾燥肌の原因の根本は、バリア機能の低下です。
セラミドとほかの保湿成分との大きな違いは、角質層内でラメラ構造を形成して、バリア機能を守ることなので、セラミド配合の化粧品は乾燥肌の根本対策になるのです。
また、セラミド化粧品やセラミド化粧水は、乾燥肌の予防や改善で、乾燥によるカサつきなどの症状を緩和するとともに、小じわなどのエイジングサインを予防します。
2)敏感肌の改善
セラミド化粧水に期待できるのは敏感肌の改善です。
敏感肌とは、乾燥が続くことや乾燥の程度がひどくなることによって、お肌が敏感になっている状態です。
- 普通の化粧品を使っただけでもお肌がピリピリする
- 洗顔剤で顔を洗うと赤くなってしまう
- タオルや衣類に触れると、お肌が刺激を感じる
- 生理前や季節の変わり目などに肌荒れする
などが、一般的な敏感肌の症状。
お肌のバリア機能が低下し、ちょっとした刺激にもお肌が反応してしまうのです。
先ほども触れましたが、セラミドは、バリア機能を整え、外的刺激からお肌を守るとともに、お肌内部の水分を逃さないようにはたらくことで、敏感肌の根本的な要因である乾燥の進行を防ぎます。
しかし、前述のように、化粧水は大半が水のため、油溶性成分であるセラミドはそれほど高い濃度で配合されません。
乾燥肌や敏感肌が深刻な場合やインナードライ肌の場合は、セラミド美容液やセラミドクリームなども含め、セラミド化粧品をライン使いするなど、お肌の状態に合わせて取り入れることが大切です。
3)セラミド化粧水で改善できない肌悩み
セラミド化粧水で改善できるのは表皮の肌悩みです。
一方、真皮や皮下脂肪が原因の肌老化を改善することはできません。
だから、顔のたるみが原因の深いしわやほうれい線を消すことはできないのです。
目の下のたるみ、まぶたのたるみ、目の下のくま(黒くま)、たるみ毛穴、ゴルゴライン、マリオネットラインなども顔のたるみが原因のため、セラミド化粧水では改善できません。
また、メラニンによるシミを消すことや顔のむくみなども改善することはできません。
これらの肌悩みは予防が大切です。
セラミド化粧水だけに頼るのではなく、美肌のための食べ物をはじめ、質が高く十分な睡眠、適度な運動など、アンチエイジングを意識した生活習慣で予防美容を心がけましょう。
なお、肌悩み別の化粧水の選び方は、次の記事も参考にしてくださいね。
<参考記事>
<第5章のまとめ>
セラミド化粧水は、お肌内部の水分の蒸散を防ぎ、乾燥肌の症状を改善するとともに、お肌が乾燥することによる小じわや毛穴の開きといったエイジングサインを予防します。
また、バリア機能を整えることで、乾燥の進行を防いで敏感肌の改善にも効果が期待できます。
乾燥肌や敏感肌の症状が深刻な場合は、化粧水だけでなく、美容液やクリームなどにもセラミド配合化粧品を取り入れることが大切です。
しかし、肌老化によるたるみが原因の肌悩みやシミなどを消すことはできません。
6.まとめ
セラミド化粧水の使い方ついて幅広くご紹介しました。
また、エイジングケアの要ともいえる「保湿」の重要な役割についても解説しました。
化粧水とセラミドとの関係についても理解が進んだのではないでしょうか。
健やかな素肌にとって欠かせないセラミドは、加齢や環境の変化によって減少してしまいます。
効果的にセラミド化粧水を使うことで、お肌のトラブルを防ぎましょう。
この記事が、エイジングケア世代の男性や女性のみなさまのお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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