普段のスキンケアやエイジングケアで当たり前のように使っている化粧水。
あなたは、本当に正しく使えているでしょうか?
化粧水は、洗顔後に真っ先に使うことが多いスキンケアアイテム。
正しい使い方やつけ方をしっかり理解しないと、せっかくの美容成分が浸透しないばかりか、お肌を傷つけることも。
この記事では、正しいエイジングケアのために美肌効果を高める化粧水の使い方やつけ方をご紹介します。
- 化粧水の正しい使い方をマスターすることで、持っているポテンシャルを最大限発揮させることができます。使い方とつけ方をマスターして美肌を目指しましょう。
- 化粧水には、コットン、パック、ハンドプレス、パッティングなどいくつかの使い方、つけ方があります。それぞれのメリットとデメリットを理解して正しく行いましょう。
- エイジングケアのためには、デコルテにも化粧水を使うことをおすすめします。また、手肌やボディなどに使うこともよい方法です。
- 化粧水にはいくつかの種類があるので、それぞれの種類に合った使い方を守りましょう。そのためには美容成分とその特性を知ることが大切です。
- 一般的な柔軟化粧水、保湿化粧水は、洗顔後にすぐに使う基礎化粧品です。お肌を柔らかくするとともに潤し、次に使う美容液などの浸透をサポートするものです。
- 化粧水は水分が大半を占めるため、ほとんどが水溶性成分です。そのため、化粧水だけで保湿をすべてカバーすることは難しいのです。
- エイジングケア世代の方には、化粧水を保湿の中心にするより、エイジングケアを目的とした使い方をおすすめします。保湿は美容液などに期待しましょう。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.化粧水の使い方・つけ方で美肌を目指すあなたへ
「化粧水の正しい使い方とつけ方で美肌に!上手なエイジングケア」をお届けします。
化粧水は、多くの女性が朝と夜のスキンケアに使うなじみ深い基礎化粧品です。
そんな、化粧水には多くの種類がありますが、保湿化粧水やエイジングケア化粧水など、一般的に化粧水と呼ばれているものから、収れん化粧水や拭き取り化粧水などがあります。
ここでは、主に保湿化粧水やエイジングケア化粧水の使い方やつけ方を取り上げます。
化粧水は、多くの場合、洗顔後のスキンケアの最初に使います。
そして、その使い方やつけ方はシンプルです。
でも、そう思って油断してしまうとどんなによいエイジングケア化粧水を選んでも期待した美肌効果を得ることはできません。
化粧水ランキングや口コミなどで、一生懸命に自分にあった化粧水を選んでも、使い方を知らずに間違ってしまえば、エイジングケアにとってマイナスです。
だからこそ、エイジングケア化粧品の1つであるエイジングケア化粧水は、正しい使い方やつけ方をすることで本来の可能性を最大限引き出すことが大切なのです。
それが美肌をキープするポイントです。
もちろん、ほかの種類の化粧水も同様です。
一方、いくら正しい使い方をしても、その役割や目的を超える効果を発揮することはできません。
この記事では、そんな化粧水の正しい使い方・つけ方の基本について詳しく解説します。
また、1歩進んだ使い方や気を付けるべき使い方なども幅広くご紹介します。
「正しい化粧水の使い方は?また、つけ方は?」
「高価なエイジングケア化粧水を買ったので、失敗しない使い方が知りたい!教えて!」
「エイジングケア化粧水ってどこまで効果を期待できるの?肌の老化が改善する?」
「さまざまな基礎化粧品の中での化粧水の役割は?また、使う順番は?」
「化粧水は大量に使うことはよいことなの?無駄なこと?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みください。
<おすすめの化粧水>
京都大学発エイジングケア成分ナールスゲン配合
*本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
2.化粧水の使い方の前に役割を知ろう!
化粧水の使い方やつけ方を理解する前に、化粧水の役割や美容液、保湿クリームなど、そのほかの基礎化粧品との役割の違いを理解しておきましょう。
それを知ることで、より効果的な使い方のヒントが得られます。
1)化粧水の基本的な役割とは?
化粧水の基本的な役割は、潤いをもたらし、お肌のキメを整えることです。
また、化粧水には、角質層を柔軟にすることで、美容液や乳液、保湿クリームなどの次に使う化粧品の浸透性を高める役割もあります。
これが化粧水の役割の基本であり、化粧水を使う目的であるといえます。
つまり、乾燥肌対策のステップの1つです。
スキンケアの最初は洗顔ですが、洗顔後なにもしなければ、お肌の水分は蒸発してしまいます。
そのために、洗顔後に、化粧水で水分や保湿成分などを与えるのです。
「化粧水ではなくて、水ではだめなの?」とも思ってしまいますが、残念ながら水だけでは、お肌表面は濡れますが、水はお肌の内部には浸透していきません。
お風呂に入っても、お肌の中に水が入ってこないことからも、それがおわかりいだけると思います。
お肌には外部からの刺激や異物の侵入などを防御するバリア機能があって、水が必要以上に皮膚からからだの内部に浸透しないようになっています。
では、なぜ化粧水だったらよいのでしょうか?
化粧水もほとんどが水で80%~90%以上と大半を占めますが、エイジングケア化粧品成分や保湿成分が含まれていて、これらがお肌の角質層に浸透することで、お肌を柔軟にしてくれるとともに、水分を保持することをサポートしてくれるのです。
その結果、化粧水の後に使う美容液や保湿クリームを、お肌にムラなく届けるサポートもしてくれるのです。
化粧水の役割や目的はここにあるのです。
2)スキンケアにおける化粧水の位置づけ
それでは、スキンケア全体の中で、化粧水をどう位置づければよいでしょうか?
化粧水は、美容液や保湿クリームとどう目的や役割が違うのでしょうか?
それを理解するためには、「保湿とは何か」を理解することが必要です。
私たちは、「保湿」を行うことには、次の3つの役割があると考えています。
- 水分を与える(Give Water)
- 水分を保持する(Keep Water)
- 水分の蒸発を防ぐ(Cover Water)
このなかで化粧水は、「水分を与える(Give Water)」と「水分を保持する(Keep Water)」が、その役割です。
ただし、「水分を保持する(Keep Water)」については、美容液、保湿クリームなどとも役割が重複しています。
ここで、化粧水、美容液、保湿クリームの位置づけについて考えましょう。
化粧水は、水分が主体なので、得意なのは水溶性成分を角層に届けることです。
そのため、油性成分が多く含まれることは、あまりありません。
しかし、保湿の「水分を保持する」や「水分の蒸発を防ぐ」には、油性成分も必要です。
したがって、美容液や保湿クリームには、水溶性成分とエモリエント効果のある油性成分のどちらも配合されていて、より強い保湿力を発揮するのです。
つまり、化粧水は、「水分を保持する」や「水分の蒸発を防ぐ」といった点では、美容液や保湿クリームより劣ってしまうのです。
そのため、保湿を重視したスキンケアを考える場合には、化粧水の重要性は、美容液や保湿クリームよりも低いのです。
「それなら、美容液や保湿クリームだけで十分では?」という疑問もあると思います。
しかし、水溶性の成分は、水と一緒にお肌に届けたほうがよく浸透します。
したがって、水溶性の保湿成分は化粧水として、最初にお肌に届けるほうが好ましいのです。
つまり、化粧水は、水溶性の保湿成分やエイジングケア化粧品成分を洗顔後のお肌に真っ先に届けるものです。
だから、洗顔後にすぐに使うことが望ましいのです。
3)化粧水に使われる成分は水溶性
グリセリン、BG、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどが、化粧水によく配合されますが、これらは水溶性成分です。
これらは、ヒューメクタントまたはモイスチャライザーとも呼ばれます。
また、エイジングケア化粧水ならば、ナールスゲンやビタミンC誘導体などが配合されますが、これらも水溶性成分です。
さらに、最近では、水にも油にも溶ける両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)や3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸、両親媒性ビタミンE誘導体トコフェリルリン酸ナトリウムも化粧水で使われます。
これらの成分は、化粧水に配合されることで、洗顔後の、皮脂膜などお肌に油分の少ない状態のときに届けられます。
つまり、化粧水、美容液、保湿クリームは、すべて保湿やエイジングケアを目的にしながらも、得意な範囲や相性のよい成分が異なるのです。
3.美肌を導く化粧水の使い方とつけ方
化粧水は、クレンジングや洗顔後、真っ先に使うものです。
その順番は、「化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割の違いとつける順番は?」でもお伝えしているとおり、保湿を目的とするスキンケアアイテムとしては1番です。
最近では、美容オイルなどを真っ先に使うような美容法もありますが、化粧水で先に水溶性成分を肌に届けることが使い方の基本です。
また、つけるタイミングは、洗顔後5分以内のお肌が瑞々しい状態がベターです。
ここでは美肌を導く化粧水の使い方のコツをご紹介します。
1)化粧水の使い方・つけ方の基本
①使用量
化粧品会社の説明に従っていただくのが基本ですが、多くは適量と説明されています。
顔の大きさによっても少し異なりますが、1回の使用量は、500円硬貨大くらいの量です。
化粧水のボトルの穴の大きさにもよりますが、5回~7回程度振った量です。
バシャバシャと大量に使っても経済的な無駄になりますし、乾燥肌の原因になるので必ず適量を意識しましょう。
詳しくは、次の記事も参考にしてください。
*化粧水は90%が水!バシャバシャたっぷり使っても乾燥肌は改善しない
②化粧水をつける前に
当たり前のことですが、手を清潔にしておきましょう。
洗顔後なので、大丈夫だと思いますが、洗顔料などが手についていないかチェックしましょう。
気になるなら、ハンドソープや石鹸をつかって、キレイにしましょう。
次いで、洗顔後、しっかり水分をふき取っておきましょう。
同じ「水」なのにと思うかもしれませんが、化粧水の美容成分は水溶性なので水でさらに薄まってしまうリスクもあります。
化粧水をつけるタイミングは、洗顔後、できるだけ時間をおかずにつけましょう。
2)化粧水のつけ方の実践方法
【つけ方の順序】
①片手のひらにとった500円大の量の化粧水を、両手のひら全体に広げます。
②顔の中心から外側へ、手で顔を包み込みながら、大きく円を描くようにのばします。
③目元や口元などお肌が薄くデリケートなパーツは、指の腹でそっと押さえるように伸ばします。
④次におでこに手に残った化粧水をなじませ、最後にフェイスラインを軽く押さえましょう。
⑤潤いが足りないようなら、もう一度同じことを繰り返してもかまいません。
ただし、何度も化粧水を使うよりも続いて美容液など違うアイテムを使う方が効果的です。
乾燥しやすいUゾーン(顎〜頬)は、特に気を配りましょう。
⑥手で顔に触れ、肌になじんだかどうかチェックしましょう。肌に吸い付く感覚、もっちり感があれば、OKです。
⑦首やデコルテなどにも使いましょう。
顔以外もスキンケアしましょう。
こうして、化粧水をつけた後には、美容液を使います。
美容液の使い方については、「美容液の効果的な使い方と順番があった!美肌への近道を公開」をご覧ください。
3)肌質や肌悩みを意識した化粧水の使い方
①肌質を意識して化粧水を使おう
肌質を意識して化粧水を使うことも大切です。
肌質には、普通肌、脂性肌、乾燥肌、インナードライ肌、敏感肌、混合肌などがあります。
普通肌は、どんな種類の化粧水でも比較的自由に使えます。
脂性肌には、ビタミンC誘導体誘導体などを配合した化粧水がおすすめです。
詳しくは、「もう間違えない!脂性肌を改善するオススメの化粧水の選び方と使い方」を参考にしてくださいね。
乾燥肌、インナードライ肌、敏感肌はバリア機能が弱っているので、肌荒れのリスクが高くなります。
より保湿力が高く優しい化粧水がおすすめです。
詳しくは、「おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける」や「敏感肌化粧水の選び方の3つのコツ|動画で3分間エイジングケア」、「肌荒れの予防と改善のためのオススメの化粧水の選び方は?」をご覧ください。
混合肌は、Tゾーンとそのほかのパーツで化粧水を使いわけることも必要です。
TゾーンはビタミンC誘導体化粧水を使い、そのほかのパーツは優しい保湿化粧水を使うこともおすすめです。
詳しくは、「混合肌を改善する化粧水!30歳からのオススメと選び方・使い方」を参考にしてくださいね。
②肌悩みや季節を意識した化粧水の使い方
肌悩みや季節によって、化粧水を使い分ける必要があることも。
それらを意識した化粧水の使い分けは、次の記事を参考にしてくださいね。
*失敗で老け肌!くすみ対策の化粧水の正しい選び方の3つのコツとは?
*シワ対策のエイジングケア化粧水!選び方の3つのポイントと使い方
*毛穴の黒ずみを解消したい!化粧水の選び方・使い方とスキンケア
*夏はどんな化粧水がオススメ?エイジングケアのための選び方と使い方
4)こんな化粧水の使い方・つけ方はNG
- 手のひらでパシャパシャと何度も大量に使う
- コットンでパタパタとたたいたり、擦ったりする
- 開封して半年以上経ったものを使う
- 化粧水をケチって少なく使う
- 秋や冬でも化粧水の後に何もつけない
- 収れん化粧水や拭き取り化粧水を毎日使う
こんな化粧水の使い方やつけ方は、NGです。
肌荒れや乾燥肌になるリスクがあります。
刺激になる使い方や品質のリスクのある状態で使うのは避けましょう。
なお、エイジングケア書籍レビューで紹介している「美人に化粧水はいらない」は本当?内容とエイジングケアの活用法も化粧水の使い方を知るために役立ちます。
<動画で学ぶ化粧水のつけ方の基本>
エイジングケアローション「ナールスピュア」を使った化粧水のつけ方の動画です。
化粧水のつけ方、使い方の参考にご覧ください。
4.一歩進んだ化粧水の使い方と注意点
1)パックでの化粧水の使い方
化粧水の浸透を高める方法にパック、つまりローションパックがあります。
化粧水パックはコットンを使って、化粧水の浸透力を高め美容成分、保湿成分をより浸透させることで乾燥肌の予防や改善を行う化粧水の使い方です。
また、ビタミンC誘導体化粧水などで行えば毛穴ケアの対策にもなります。
化粧水パックは、正しく行えば保湿効果が高まり、乾燥肌対策になりますが、間違えばエイジングケアにとってマイナスです。
特に、15分以上の化粧水パックは、乾燥肌の原因になるリスクが高まるので止めましょう。
ポイントは、次のとおりです。
- 水分が逆流するのでパック時間は、3~5分程度まで、長くても10分程度にする
- 乾燥肌の原因のリスクとなるアルコール配合の化粧水は使わない
- 使い慣れた化粧水で行う
- 化粧水パックだけでスキンケアを終わらせず、美容液などを使う
- コットンは良質なもの選び、こすらない
化粧水パックの詳しい情報は、「化粧水パックのコットンでの失敗で美肌が遠のく!正しい方法は?」をご覧ください。
2)ハンドプレスはエイジングケアによい?
ハンドプレスも化粧水の浸透力を高める使い方の1つです。
ハンドプレスとは、コットンではなく手でスキンシップをしながらお肌を優しく押さえる方法で、この使い方を上手に行えば、エイジングケアにとって有効になります。
逆に、誤って行えばマイナスです。
ポイントは、次の5つです。
- 時間の余裕がある際に、楽しみながらハンドプレスを行う
- 目元や口元など肌が薄いパーツは、指の腹で優しく行う
- やりすぎると肌がふやけるので適度に行う
- 刺激の強い成分で行うことは避ける
- 敏感肌やインナードライ肌などの場合は慎重に行う
ハンドプレスの詳しい情報は、「化粧水はハンドプレスで浸透力や保湿効果が高まるって本当?」をご覧ください。
3)コットンを使ったほうがよいの?悪いの?
化粧水の使い方でよく議論になるのは、手で使うほうがよいのか、コットンのほうがよいのかです。
さまざまな考え方がありますが、正しい使い方ができるなら手でもコットンでもかまいません。
なぜなら、どちらにもメリットとデメリットがあるので、自分にあった使い方をすればよいからです。
コットンで化粧水をつける場合は、次の方法で使いましょう。
①コットンを、利き手でないほうの中指または中指と薬指の腹にのせ、人さし指と薬指でコットンの両端をおさえます。
②反対の手(利き手)で化粧水を持って、適量をコットンに含ませます。適量は、コットンの裏までぬれる程度ですが、あまりに過度では多すぎる場合もあるので、何度か試して自分自身の適量を把握しましょう。
③次に、コットンを利き手に持ち替えて、人さし指と薬指でおさえて、美容成分を肌に含ませるような気持ちで軽くつけていきます。
④顔の内側から外側に向かって、ほほやひたいなど顔全体に広げていきます。
⑤ 目元・口元は特に優しくつけましょう。次いで、鼻やあごは拭くように丁寧につけましょう。
なお、化粧水を手でつけるか、コットンでつけるかについての詳しい情報は、「化粧水をコットンで使うことはエイジングケア世代に良いの?悪いの?」で詳しく説明しています。
①手でつける場合
<メリット>
- コットンより肌への刺激が少ない
- 手の温度で肌が温まるため、肌へのなじみがよくなる
- 手肌とのスキンシップで肌の状態が確認できる
<デメリット>
- 手の凸凹によって塗りむらが起こりやすい
- 不潔な手で使うと、雑菌が肌に付きやすい
- 手の体温で、化粧水が蒸発するリスクがある
②コットンでつける場合
<メリット>
- 凹凸がないので、肌の細部にもムラなくつけることができる
- 衛生的に使える
- 使用量のコントロールがしやすい
- 化粧水の蒸発のリスクが低い
<デメリット>
- 肌に刺激や負担を与えるリスクがある
- コットンに吸収された分が無駄になる(経済性がよくない)
- コットンを使いながらスキンシップできない
4)化粧水のパッティングはどうなの?
化粧水の使い方の1つにパッティングがあります。
パッティングは、古くから化粧水の浸透を促す方法として化粧品会社が勧めていた方法ですが、上手に行わなければ刺激が強くなって、赤ら顔やシミのリスクになってしまいます。
また、最近では敏感肌やインナードライ肌の女性が増えているため、パッティングを敬遠する女性も増えてきました。
パッティングは優しく行えば問題ありませんが、エイジングケアの観点からは、避けたほうが無難な化粧水の使い方です。
パッティングについての詳しい情報は、「化粧水のパッティングは、エイジングケアにとって良いつけ方?」をご覧ください。
5)イオン導入による使い方
美顔器の1つにイオン導入器があります。
アミノ酸化粧水、ビタミンC誘導体化粧水に配合されるアミノ酸やビタミンC誘導体、さらにはアミノ酸誘導体であるナールスゲン、プラセンタエキスなどは、イオン導入に適した美容成分です。
これらの成分を配合した化粧水をイオン導入で使うことは、エイジングケアにオススメの使い方です。
ただし、妊娠している場合、肌荒れしていたりバリア機能が低下している場合は、控えましょう。
6)デコルテのエイジングケアでの化粧水の使い方
首から胸元にかけてのデコルテラインは、お肌の老化が進むリスクの高いパーツです。
なぜなら、デコルテは衣類やアクセサリーによる摩擦や刺激で接触皮膚炎のリスクがあったり、顔に比べて皮脂が少なく乾燥しやすいなど、顔よりもデリケートだからです。
つまり、デコルテのケアをしっかりしないとシミやくすみほかさまざまな肌悩みに。
なので、デコルテケアに化粧水を使うことをオススメします。
使い方は簡単で、顔に化粧水をつける際に同時に、首の下から上に向かって、両手を左右対称にし、軽いタッチで広い範囲にわたるようにつけるだけです。
デコルテケアの詳しい情報は、「デコルテのケアなら、効果的な化粧品で魅せる素肌へ導く」をご覧ください。
7)化粧水の種類を考えた使い方
今まで説明してきたのは、一般的な化粧水、つまり保湿化粧水、柔軟化粧水の使い方です。
敏感肌化粧水やビタミンC誘導体化粧水、メンズ化粧水などもその使い方の基本は同じです。
しかし、化粧水には多くの種類があるので、それぞれの化粧水の種類に応じた使い方をすることが大切です。
化粧水の種類としては、保湿化粧水以外にも次のようなものがあります。
- 拭き取り化粧水
- 収れん化粧水
- 美白化粧水
- ニキビ用化粧水
- アルカリ性化粧水
ほかにも導入化粧水(ブースター)、プレ化粧水と呼ばれるものもあります。
化粧水の種類ごとの使い方については、「化粧水は10種類以上も?目的別の効果とランキングに頼らない選び方!」をご覧ください。
8)朝と夜の化粧水の使い方
化粧水を使うタイミングは、基本2回。
朝と夜で、化粧水のつけ方は同じです。
朝は、洗顔後に真っ先に使います。
忙しい時間のなかですが、これから紫外線などに当たるのでエイジングケアを意識して化粧水を使いましょう。
一方、夜はダブル洗顔をしない場合はクレンジングの後に使います。
夜は、昼間のストレスやほこりなどでお肌が疲れているので、より優しいタイプを使い、その後、美容液や乳液を使いましょう。
5.化粧水の保存方法と使用期限は?
1)化粧水の保存方法
化粧水を保存する際は、極端に温度が高くなる場所や低くなる場所は避けましょう。
また、直射日光の当たる場所も避けてください。
化粧水によっては、冷蔵保管など特殊な保管が必要な場合もあります。
その場合は、メーカーの説明に従ってください。
2)化粧水の使用期限
化粧水の使用期限ですが、特に記載のない場合は、未開封の場合で3年が目安です。
これは、少なくとも3年は品質が保持できるという意味です。
それより使用期限が短い場合は、記載が必要なので、記載の期間にしたがってください。
また、多くの化粧水は1〜2か月分の容量です。
その場合、開封後は半年以内をめどに使い切りましょう。
6.化粧水の使い方だけで解決できないエイジングケア
これまで、化粧水の使い方の基本から、一歩進んだ使い方、気を付けるべき使い方などを幅広く取り上げてきました。
しかし、化粧水は万能の基礎化粧品ではありません。
だから、エイジングケアを考える上では化粧水の使い方だけでは解決できないことがあることも理解しておきましょう。
1)化粧水の役割の限界
もう一度確認しますが、保湿を行う目的は、次の3つです。
- 水分を与える(Give Water)
- 水分を保持する(Keep Water)
- 水分の蒸発を防ぐ(Cover Water)
そして、化粧水はそのすべてをカバーできているわけではありません。
では、このなかで一番大切なのはどれでしょうか?
答えは、「水分を保持する」ことです。
それは、保湿の本質を理解すればよくわかります。
保湿されたお肌とは、「状態」のことです。
そして、その状態をもたらすのは、お肌の保湿能力です。
つまり、保湿能力の高いお肌であれば、保湿されたお肌になれるのです。
保湿能力に最も関係の深いのはバリア機能です。
そのバリア機能は、水分を挟み込むことで水分を角質層内で保持するセラミドが高い効果を発揮します。
なぜなら、セラミドは角質細胞間脂質としてラメラ構造を形成するからです。
ラメラ構造とは、水分と油分が交互に重なる緻密な構造で、セラミドが油分でありながら、親水基を持つという独自の構造を持っていることで実現できているのです。
しかし、化粧水に含まれる水溶性の保湿成分だけでは、ラメラ構造を形成できませんから、「水分を保持する」力が十分ではありません。
プロテオグリカンやヒアルロン酸、コラーゲンなどは、優れた保湿成分ですが、水を抱え込むことによって水分を保持するので、つけたあとの潤い感は高いものの、バリア機能への貢献度ではセラミドに劣ります。
化粧水にはセラミドが含まれるケースが少なく、あるいは含まれていてもその濃度が高くない場合が多いのです。
そのため、化粧水だけでは乾燥が解決しない場合もあるのです。
一般的な柔軟化粧水は、「保湿」が目的ですが、「保湿」全体を考えれば、限界があることも理解しておきましょう。
これは、化粧水の使い方で解決できるものでなく、化粧水という水分主体の化粧水の限界なのです。
2)エイジングケアと化粧水
化粧水に保湿だけを求めるなら、その限界を理解した上で、保湿成分だけが配合された製品を選べばよいと思います。
保湿成分だけの化粧水は、比較的安価でお財布には優しいので、その点ではよい選択肢の1つです。
一方、「水分を保持する」ための保湿は美容液や保湿クリームに任せて、化粧水では、肌悩みの対策や「エイジングケアを重視する」という考え方もあります。
年齢にともなう肌悩みとしては、しわ、ほうれい線、たるみ毛穴、目の下のくま、たるみ、目の下のたるみ、くすみなどがありますが、これらはコラーゲンやエラスチンの減少によって肌にハリやツヤがなくなることが原因の1つです。
こうした肌悩みのエイジングケアを求めるなら、ナールスゲンやネオダーミルなどのエイジングケア化粧品成分や、水溶性ビタミンC誘導体などの抗酸化成分が配合されているものを考えましょう。
特に化粧水の場合は、水溶性ビタミンCが配合されたビタミンC誘導体化粧水がオススメです。
なかでも、VCエチルや両親媒性のAPPS(アプレシエ)配合化粧水がおすすめです。
ほかでは、肌荒れやシワ改善、美白の3つのはたらきがあるナイアシンアミドもおすすめの成分の1つです。
一般的な、保湿成分だけの化粧水よりは価格は上がりますが、優れたエイジングケア化粧品成分が十分な濃度、適切な濃度で配合されたものは、それに見合った力を発揮してくれます。
私たちの考え方としては、化粧水は保湿よりもエイジングケアを重視しているのです。
だからこそ、一層、エイジングケア化粧水の選び方と使い方をともに大切にしていただきたいのです。
3)エイジングケアで使いやすいナールスゲン
エイジングケア化粧水で、エイジングケアを実践するには、エイジングケア化粧品成分の理解が大切です。
さまざまなエイジングケア化粧品成分の中で、化粧水に配合しやすい成分としては、ナールスゲンがオススメです。
その理由として、ナールスゲンには、次のようなエイジングケアに有用な特徴やはたらきがあるからです。
- 分子量331ダルトンという極めて小さな水溶性成分
- 真皮の線維芽細胞を活性化し、真皮のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、HSP(ヒートショックプロテイン)47を増やす
- お肌の水分量を維持する
- 表皮の傷の治癒を助ける、またグルタチオンやシミを予防するHSP70を増やす
- 紫外線による光老化を抑える
さらには、ナールスゲンとビタミンC誘導体を同時に使うことで、それぞれを別々で使う以上にコラーゲンを増やす相乗効果があるのです。
なお、化粧水についてもっと詳しく知りたい方は、下記を参考にしていただければ幸いです。
*30代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方と使い方のコツ
*40代におすすめのエイジングケア化粧水!選び方・使い方は肌悩みで!
*50代のエイジングケア化粧水は優しいのがおすすめ!選び方と使い方
*エイジングケア化粧水の選び方のコツは肌質と年齢と肌悩みの3つ
*アルコールフリー化粧水で潤い素肌へ!失敗しない選び方の3つのコツ
*化粧水にピッタリの美容成分で美肌になれる保湿とエイジングケア!
7.化粧水の使い方に関するよくある質問
Q1.化粧水の正しい使い方は?
化粧水の正しい使い方の基本は、自分が使っているアイテムのメーカーの説明に従いましょう。ポイントは、優しく顔全体に馴染ませることや刺激を与えない様にこすったり、叩いたりしないことです。
Q2.化粧水のあと 何つける?
化粧水のあとに何をつけるかは、肌質や肌状態、肌悩み、年令、季節、好みで変わります。
一般的には、化粧水のあとは美容液を使います。また、乳液や保湿クリームでも構いません。
特に冬場などで乾燥が気になる場合は、エモリエント効果の高く油分で肌にフタができる保湿クリームがおすすめです。
Q3.化粧水を手で叩き込むとどうなる?
化粧水を手で叩き込んでも美容成分は必要以上に肌に浸透しません。逆に、肌の刺激となったダメージを与えることになります。
化粧水をぱんぱんと手で叩き込むのは止めましょう。
Q4.化粧水しないとどうなる?
化粧水を使わないと、肌の水分が不足しバリア機能が低下して乾燥肌になるリスクがあります。洗顔やクレンジングのあとのスキンケアやエイジングケアの第一歩は、化粧水を使うことをおすすめします。
Q5.化粧水の後にすぐ乳液をつけてもいいですか?
化粧水の後、間髪を置かずに乳液を使うことはおすすめしません。乳液は化粧水の後、肌に馴染んだ段階でつけましょう。
Q6.化粧水だけだと逆効果ですか?
化粧水だけを使っても、正しく使えば逆効果になることはありません。
つけないよりはつける方が良いです。
化粧水だけを使うかどうかは、肌質や肌状態、肌悩み、年令、季節、好みで変わります。
ただし、一般的には化粧水に加えて美容液や保湿クリームを使うことをおすすめします。特にエイジングケア世代は化粧水+αでケアをおすすめします。
Q7.お風呂上がりに化粧水をつけるとどうなる?
風呂上りは角質の水分量が増えていますが、10分程度で元に戻ります。そのため、お風呂上がりの10分以内に化粧水を使うことで、しっかり保湿することができます。
Q8.化粧水を使わない方がいい人は?
肌荒れや皮膚の病気で化粧水が染みるなどの場合は、使用を控えましょう。
肌状態がひどい場合は、皮膚科で相談しましょう。
8.まとめ
化粧水の使い方とつけ方について詳しく説明しました。
いかがでしたか?
化粧水は、洗顔後に最初に使う化粧品で、水溶性成分をお肌に届けます。
その使い方はシンプルですが、最近ではさまざまな使い方も登場してきました。
そんな使い方を正しく取り入れれば、本来の化粧水が持つ力を最大限発揮できますが、逆に誤った使い方をすればエイジングケアにマイナスになることも。
この記事を通して、スキンケアやエイジングケアにおける化粧水の正しい使い方とつけ方をご理解いただければ幸いです。
そして、今日からのエイジングケアの一助として、健やかで美しい素肌や美肌のお役に立つことができればもっと嬉しいです。
この記事「化粧水の正しい使い方とつけ方で美肌に!上手なエイジングケア」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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