「ハンドクリームって、顔に使えるの?」
あなたはそんな疑問を持ったことがありませんか?
さて、その答えは、「Yes」でしょうか?「No」でしょうか?またその理由は?
この記事では、そんな視点からハンドクリームとフェイスクリームなどの違いをご紹介します。
- 必ずしも顔のハンドクリームを使って悪いわけではありません。顔であれ手であれ、お肌につける以上、基本的には安全だからです。
- フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームを明確に分ける、成分配合上の法的なルールはありません。
- 化粧品メーカーは、顔、手肌、身体の部位別の構造や特徴、肌悩みなどを考えて、それに合った成分を配合します。だから、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームにはそれぞれ成分配合の特徴があります。
- 中でも最も緻密な処方設計が考えられているのは、価格が最も高いフェイスクリームです。なぜなら、手やボディより顔の皮膚が薄く刺激に弱いからです。
- ハンドクリームを顔に使っても安全性の問題が起こるとは考えにくいですが、顔に合わない成分が配合されていることもあるので、使うべきではありません。一般的には、ハンドクリームを顔に使うことや塗ることはおすすめできないのです。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.ハンドクリームは顔に塗ってもいいの?
スキンケアやエイジングケアで使う保湿クリームといえば、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームなどに分かれます。
そんな中で、香りのよいハンドクリームなどを手以外に使ってもよいの?顔に塗ってもよいの?
と疑問を持つ女性もいるのではないでしょうか。
もちろん、どのスキンケアアイテムも目的は保湿をすることであり、乾燥肌の予防や改善の対策であることは言うまでもありません。
「はたして、美容成分などの違いは?」
「顔、手肌、ボディで使い分けは本当に必要?」
「エイジングケアではどんな点を注意すればよいの?」
そんな知識をもとに、上手にエイジングケア化粧品を使いたいですね。
この記事では、保湿クリームが、なぜフェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームに分かれているのか、また、その使い分けの必要性などエイジングケアを行う上で、知っておきたいポイントを紹介します。
また、ハンドクリームを顔に使ってよいか?の答えもお示しします。
<手だけでなく顔でも使えるハンドクリーム>
ダマスクローズが50%配合のハンド美容ジェル「ナールス ロゼ」
2.フェイス・ハンド・ボディのクリームの分け方のルールは?
実は、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームは、分類について法的なルールはありません。
もちろん、どれも化粧品または医薬部外品なので、薬機法(「医薬品、医療機器などの 品質、有効性及び安全性の確保などに関する法律」=旧 薬事法)の範囲では法的なルールの下で、製造、販売されるものです。
だから、化粧品メーカーの示す使用目的や使用方法に沿って使う分には、安全なアイテム、コスメです。
しかし、顔・手・身体用といった用途においては、
「どんな化粧品成分をどれだけ配合しなければならない」
「この化粧品成分は、ハンドクリームには配合してはいけない」
「フェイスクリームの保湿成分は、これを入れないといけない」
などというルールはありません。
使用部位や目的を決めるのは化粧品メーカーなので、その会社が、“ハンドクリーム”といえば、ハンドクリームです。
これは、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームも同じですし、今、人気のオールインワン化粧品も同じです。
エイジングケア化粧品も同じで、必ずしも何らかのエイジングケア化粧品成分が配合されていなければならないというルールがないのです。
オーガニック、天然由来、無添加の化粧品なども同じです。
化粧品の前につく形容詞や名詞の多くは、ルールがあってつけられる場合は、「美白」「薬用」「日焼け止め」などを除けば、少ないのです。
これが、化粧品の理解を混乱させる原因の1つでもあるので、化粧品成分やエイジングケアなどの知識を身につけることが大切です。
化粧品はイメージが大切にされるので、何かを連想させる言葉が広告やメディアでよく使われます。
これは、「わかりやすさ」を演出する一方で、「誤解」や「混乱」を生むこともあります。
エイジングケアやアンチエイジング、エイジレスなどの言葉も誤用されることがあります。
この記事とは、直接、関係ありませんが、これらの言葉の意味を知りたい方は、「エイジングは不要!エイジレスなお肌を目指すエイジングケア」をご覧ください。
3.クリームが、フェイス・ハンド・ボディに分かれる理由は?
では、なぜフェイスクリームやハンドクリーム、ボディクリームなどに分ける必要があるのでしょうか?
そもそも、分ける意味があるの?
答えを言えば、分ける意味もその理由もあります。
1つには、お肌の構造の基本は同じでも、部位で少しずつ特徴が違うことです。
お肌は、顔と手、身体で厚さや構造が違います。
例えば、お顔の角層は薄く、手の角層は比較的厚いことがその1つです。
手のひらには皮脂腺がないこともその1つです。
さらに、年齢によってもお肌は変化します。
顔のお肌だけではなく、手も身体のお肌も老化します。
そのため、あらゆる部位で、「エイジングケア」を意識した化粧品は増えています。
先ほども説明しましたが、エイジングケア化粧品も法的には定義はありませんので、「エイジングケア」を名乗っていても、しっかりとどんな化粧品成分が配合されているかを把握しましょう。
もう1つは、お肌の各部位が、日常生活の中での外部の刺激との触れ方が違うことです。
つまり、お肌の乾燥のしやすさ、刺激に対する抵抗性、起こりやすい肌悩みなどが違います。
手は、水仕事をはじめ何かの仕事のために使うので、外部の刺激に頻繁に触れます。でも、顔はそれほどでもないですね。
また、かかとやひじ、ひざなどは角化してお肌がごわごわしやすいですね。
化粧品メーカーは、お肌の部位別の特徴や外部との刺激との触れ方を考えて、それにあった化粧品成分の処方を変えているのです。
つまり、部位別のクリームは、化粧品メーカーがそれぞれお肌の部位の特徴を考慮して、処方設計してつくった化粧品です。
そして、「エイジングケア」を名乗る場合は、多くは何らかのエイジングケア化粧品成分が配合されます。
つまり、肌の構造・特性・使い方や肌悩み、年齢などを考えて、顔、手肌、ボディに合ったクリームに分けてつくられているのです。
4.フェイス・ハンド・ボディのクリームの化粧品成分の違いは?
では、実際、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームでどう化粧品成分は違うのでしょうか?
1)顔用の保湿クリームの特徴は?
フェイスクリーム、顔用の保湿クリームは、比較的高価なものが多いですね。
顔のお肌は薄いため、手や身体に比べると外部刺激には強くありません。
また、女性にとっては、特に大切なものでお金を惜しまない場合も多いですね。
だから、フェイスクリームは、特に安全性をはじめ、浸透性・使用感・有効性・刺激などに配慮して、緻密に処方が設計されます。
そのため、さまざまな化粧品成分が配合することが多くなります。
油溶性の成分ではバリア機能をサポートするセラミドもその1つです。
なかでも、最近では、ヒト型セラミドが配合されるケースも増えています。
他では、シアバター、スクワランなどの油溶性成分が配合されることもよくあります。
プロテオグリカン、コラーゲン、ヒアルロン酸などの水溶性の保湿成分も配合されます。
特に、エイジングケア化粧品の場合は、抗酸化、細胞賦活などの作用を持つ高価な化粧品成分も配合されることも。
たとえば、ナールスゲン、フラーレン、油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)、ビタミンE誘導体などがそうです。
しわ対策やほうれい線を消すサポートのために、レチノールがフェイスクリームに使われることもあります。
さらに、「夢を売る」部分もあるので、パッケージやボトルなどもおしゃれなものが多く、そのコストも大きいのです。
顔用の保湿クリームは、基本的にはさまざまな部位用の中で、もっとも高価で配合される化粧品成分も複雑になるのです。
これは、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液も同じです。
なお、フェイスクリーム、保湿クリームについてのさまざまな情報は、下記を参考にしてください。
2)ハンドクリームの特徴は?
手の皮膚は、角層が厚く基本的には、外部の刺激に強いのです。
しかしながら、水仕事などで毎日使うので水分が蒸発しやすい環境にあることも多々あります。これらは、乾燥肌の原因です。
そのため、ハンドクリームには、水分の蒸発を防ぐシアバター、スクワランや美容オイルなど油溶性成分(エモリエント)が多く配合される場合が多いのです。
また、ワセリンなど固形の油分や粘土の高い化粧品成分が使われることもありますので、どちらかといえば、粘性の高いハンドクリームが多くあります。
もう1つハンドクリームを特徴づける成分としては、尿素です。
尿素は、角質を柔らかくするはたらきがあるので、ゴワゴワしやすい手肌のスキンケアのためによく配合される成分です。
一方、長時間の使用はバリア機能を低下させるリスクもあります。
さらに、医薬部外品の場合は、しもやけや手荒れなどを防ぐことを目的に、血流改善、消炎などの作用がある医薬部外品用の化粧品成分が配合されます。
ハンドクリームの価格は、顔用の保湿クリームやエイジングケア化粧品と比較すれば安いのが一般的で、高価な化粧品成分を使うことは少ない傾向にあります。
エイジングケアを名乗るハンドクリームには、セラミドなどの保湿成分やナールスゲンなどのエイジングケア化粧品成分が配合されることもあります。
また、ダマスクローズなどの香りのある化粧品成分を配合したものもあります。
ハンドクリームは、一般的には安価で配合される化粧品成分が少なくシンプルな場合が多いのですが、エイジングケアなどを目的とした場合は、やや配合される化粧品成分が増える傾向にあります。
3)ボディクリームの特徴は?
身体は、顔の皮膚より厚く、日常的には衣服で外部の刺激から守られています。
また、ボディクリームは、使用する範囲が広く使用量が多くなります。
そのため、顔用の保湿クリームと比較すれば、化粧品成分の種類も少なく、比較的コストを抑えたものが使われます。
また、身体全体がべたべたすることを嫌う人が多いので、顔用の保湿クリーム、ハンドクリームよりも、油溶性の化粧品成分の配合比率が低く抑えられている傾向にあります。
よく使われるのは、オリーブ油やホホバ油などの美容オイルです。
また、尿素が配合されるものもあります。
ボディクリームは、エイジングケアほか特別な目的がない場合は、化粧品成分の配合はシンプルです。
5.ハンドクリームを顔に使って大丈夫?
では、ハンドクリームを顔に塗ってもよいのでしょうか?
基本的には、いずれも化粧品の場合は、どこに使っても大きな問題はありません。
ハンドクリームを顔に塗ったからといって、何か大きなトラブルが起こる可能性は高くありません。
しかし、今、説明したとおり、お肌の特徴や外部刺激との接し方で、用途が分かれていますので、化粧品会社の意図したとおりに使う方がベターです。
顔用のフェイスクリームや保湿クリームは、手や身体に使っても、経済的なこと以外には問題は少ないですが、その逆は避けた方が無難です。
顔の皮膚が薄くて敏感であることから、顔用の保湿クリームがもっとも緻密に考えられているので、手や身体に使っても、安全性の問題が少ないからです。
一方、その逆は多少リスクが高くなると考えられますので、ボディクリームやハンドクリームを顔に使うのは避けた方が賢明です。
6.顔に使ってもよいハンドクリームって?
1)顔に使ってもよいハンドクリームの条件とは?
顔に使ってよいハンドクリームは、お肌に刺激の少ない優しい成分で構成されているタイプです。
基本成分としては、グリセリン、ジグリセリン、BGなどがおすすめです。
保湿成分としては、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、シアバター、スクワランなどはフェイスクリームなどでも使う成分なので問題なく使えます。
また、ナールスゲン、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体なども酸化を防いだり、エイジングケアができるので顔に使っても大きな問題はありません。
ただし、ビタミンC誘導体は刺激性があるので、少し注意が必要です。
2)こんな成分が入っていたら顔への使用は控えよう!
①尿素は顔にNG
尿素は、手肌のゴワゴワ対策の成分のため、顔に使うのには向きません。手肌でも長期での使用は控えた方がよい成分です。
だから、尿素入りのハンドクリームを顔に使うのは控えましょう。
②エイジングケアならアルコールも避けよう
アルコールも揮発性や刺激性があります。
特にエイジングケア世代や敏感肌の方は控えたい成分です。
③PGも顔には控えたい
PGは、刺激性があることから最近ではあまり使用されなくなった成分です。
この成分が入ったハンドクリームを顔に使うのは控えましょう。
④合成香料や着色料も控えよう
ハンドクリームには、合成香料や合成着色料がよく使われます。
多くの場合は、それほど問題ありませんが、顔に使う場合、特に必要のない成分です。
7.ハンド美容ジェル「ナールス ロゼ」は顔に使えるの?
ナールスが提供しているハンドケアアイテムが、ハンド美容ジェル「ナールス ロゼ」です。
ナールス ロゼは、豊潤な香りのブルガリア産ダマスクローズを50%という高濃度で配合。
ナールス ロゼは「ハンドクリーム」とは呼ばず「ハンド美容ジェル」と呼んでいます。
私たちのハンドクリームランキングの第1位です。
それは、一般のハンドクリームと比較して、
- 美容液に配合するのと同じレベルで、エイジングケア化粧品成分や保湿成分を配合していること
- 油溶性成分が少なく、テクスチャーがジェル状であること
が理由です。
春や夏でも使えるハンドジェルで、しっかりと手肌の乾燥を防ぎます。
油分の多いハンドクリームにはない、水分の保持力に優れたエイジングケアハンドクリームです。
ナールス ロゼの特徴をまとめると、次のポイントがあります。
- ダマスクローズの芳醇な香りで心身のリラックスができるハンド美容ジェル
- エイジングケア化粧品成分ナールスゲンが、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47、グルタチオンをサポート
- ジェルタイプでしっとり感がありながら、ベタツキが残らないテクスチャー。オフィスなどでも使いやすいハンド美容ジェル
- セラミドの中でも保湿力に優れたヒト型セラミド(セラミド2)で、お肌のバリア機能と高い保湿をサポート。手肌のハリやツヤをキープ
- 赤いビタミン「シアノコバラミン」を配合することで、保湿と鮮やかな色を演出
- パラベンやフェノキシエタノールなど防腐剤フリー、無香料、無着色、合成界面活性剤フリーで低刺激
こうした特徴から、ナールスロゼは顔に使っても問題のないハンドケア製品です。
といっても、無理に使うことをおすすめするものではありません。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、顔用に次の製品があります。
やはり、顔にはハンドクリームより、顔専用のスキンケアアイテムを使うことをおすすめします。
ナールスロゼは、手肌やデコルテのケアなどにお使いくださいね。
8.まとめ
ハンドクリームを顔に使うことについて、さまざまな視点で考えました。
いかがだったでしょうか?
また、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ボディクリームの基本的な違いは、ご理解いただけたでしょうか?
これらは、お肌の特徴や使い方などを考えて、化粧品メーカーがそれに合うように開発したものです。
エイジングケアを冠したものは、もちろん、エイジングケアで使うことを目的としたクリームです。
化粧品は、それぞれに特性を理解して、上手に使いましょう。
また、「ハンドクリームを顔に使ってよいか?」の答えもお分かりいただけたのではないでしょうか?
◎ダマスクローズを高濃度で配合したオススメのハンドクリームは、こちら
ダマスクローズとナールスゲン配合ハンドクリーム「ナールス ロゼ」って?
◎ランキングに頼らずハンドクリームを選ぶ知恵なら、
ハンドクリームランキングでは明かされないハンドクリームの選び方
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
ぜひご登録をお待ちしております。
▶キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから
nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、お客様にご参加いただいた座談会やスキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。下記から、どうぞ。ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」
SNS Share
\ この記事をシェアする /