2024年11月1日

美白成分の種類と特徴・効果!「シミ」が消えるのは?

ナールスゲン配合エイジングケア化粧品ナールスの公式ブログに来ていただきまして、ありがとうございます。

今回は、美白成分の種類と特徴について。

はたしてシミが消える美白成分はあるのでしょうか?

シミの原因はたくさんありますが、最も影響が大きいのが紫外線です。

だから、シミのエイジングケアの第一は紫外線対策です。

加えて、美白成分が入った医薬部外品や化粧品でもシミを予防することが可能です。

この記事では、医師監修で美白成分の種類と効果や特徴、注意点などについて詳しく紹介します。

この記事の監修医師
岩手医科大学歯学部卒業後、都内歯科矯正施設で矯正歯科医として表側・裏側矯正や小児の顎骨成長発育誘導多数から成人矯正まであらゆる矯正治療を習得。
その後、矯正と審美歯科、美容皮膚科、美容外科、再生医療、免疫療法を組み合わせた日本で初めてのトータルビューティを実現できるクリニック「医療法人社団 サカイクリニック62」を開業。
歯と美容医療を組み合わせたパイオニアとしてドクター向け講師として活躍する稀有な存在として有名。
得意分野は、口元と肌の若返り美容。美容マシンに関する目利きがずば抜けており、世界でも安全・安心で効果の高いマシンを毎年数台導入するなど、常に患者さまにとって満足度の高い施術を行えるよう心がけている。

美白成分とは?

美白成分とは、メラニンの生成を抑えるなどの作用でシミやそばかすを予防する成分です。

美白有効成分と呼ばれることもあります。

通常、美白有効成分は厚生労働省の認可を受けています。

また、それを配合して承認申請を行い、承認されたものが医薬部外品として、美白化粧品と名乗ることができます。

厚生労働省が認可している美白有効成分は20種類を超え、メカニズムや特徴が異なるものがたくさんあります。また、効果や安全性なども異なります。

さらに、医薬部外品の有効成分として厚生労働省の承認がないものの、高い美白効果がある成分もあります。

そんな美白成分は使い方を誤ると、副作用などが起こることがあります。

だからこそ、正しい美白ケアを行うためには、美白成分に対する知識を持つことが大切です。

<参考記事>
シミを消す対策は、美白だけに頼らない紫外線対策と美容医療
シミの種類・原因と予防のスキンケアやエイジングケアから治療
手のシミの症状・原因と予防のハンドケア・治療
メラニン色素を減らすだけの美白は危険!役割と増やさない方法

紫外線によるシミができるメカニズム

美白成分とは、シミができるプロセスのどこかを遮ったり、できたシミを肌から外へ出したり、メラニンの色を薄くするなどさまざまです。

まずは、美白成分のメカニズムを理解する前に、紫外線によるシミができるメカニズムを理解しましょう。

<シミ・そばかすができるメカニズム>

紫外線がお肌に当たると、お肌は「外的がきたから防御しよう!」と感知します。

実は、シミはその結果、できるものです。

もう少し詳しくお話しましょう。

紫外線が肌に当たると、表皮の基底層にある「メラノサイト」というシミをつくる工場に、メラニンをつくれ!という指令が下ります。

そうすると、メラニンをつくるための酵素である「チロシナーゼ」が作用し、チロシンというアミノ酸を原料にして、メラニンが生成されます。

メラニンは、過剰でなければ、ターンオーバーで不要な角質が剥がれる際に、一緒に体外へ排泄されます。

しかし、メラニンが過剰な場合は、部分的にメラニンが皮膚表面に滞って、色素沈着を起こすのです。

これがシミです。

実はシミにはそばかすや肝斑など、いくつかの種類がありますが、多くは紫外線が原因になるか、紫外線ダメージによって悪化するのです。

<参考記事>
紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策
ソバカス(雀卵斑)はシミと同じ?原因と予防法・消す方法
肝斑は女性ホルモンの乱れが原因!シミとは違う予防や改善・治療法

美白成分の種類とメカニズムを知ろう

美白成分は、今、説明したメラニンができるプロセスのどこかにはたらきかけるのです。

大きくは3つに分かれ、さらに細かく6つに分類されます。

メラニンの生成を抑える美白成分

多くの美白成分は、メラニンを生成するメラノサイトの活性化を抑えたり、メラニンに関係するチロシナーゼのはたらきを抑えることでシミやそばかすを防ぎます。

メラニンの生成を抑える美白成分には、4つのタイプがあります。

①信号ブロック型の美白成分

メラニンの生成の指令を止める成分です。

カモミラET、トラネキサム酸、 t-AMCHAなどがあります。

②チロシナーゼ活性阻害型の美白成分

チロシナーゼの活性を阻害する成分です。
美白成分でも最も多いタイプです。

ビタミンC誘導体、ダエダリンA、ハイドロキノン、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、プラセンタエキス、トラネキサム酸、油溶性甘草エキス(グラブリジン)などがあります。

③チロシナーゼ成熟阻害型の美白成分

チロシナーゼの成熟化を阻害し、分解促進する美白成分です。
最も新しく発見された美白成分のひとつです。

マグノリグナン、リノール酸などがあります。

④ 受け渡しブロック型の美白成分

受け渡しブロック型の美白成分は、メラニン色素が表皮細胞に蓄積されることを阻止するはたらきをします。

D-メラノTM(ニコチン酸アミド)が代表的な成分です。

メラニン色素還元成分

メラニン色素は、刺激を受けると化学反応で酸化され、黒褐色になります。この酸化されたメラニン色素を無色に還元する作用によって、シミの色をなくす成分です。

シミ取りレーザーのような高い効果は期待できませんが、すでにできてしまったシミを薄くすることが可能です。

また、予防を目的として使用することもできます。

ビタミンC誘導体が代表的な成分です。

メラニン排出促進成分

メラニンの排出を促すことで、シミになりにくくする成分です。

つまり、肌のターンオーバーの正常化や促進によって、メラニンの排出をサポートする美白成分です。

紫外線ダメージで溜まったメラニンを肌の外へ出すことでシミを予防します。

また、加齢や不規則な生活、ストレスなど、さまざまな原因でメラニンが溜まった場合にも、ターンオーバーが改善すれば色素沈着が予防できます。

エナジーシグナルAMP、リノール酸などがあります。

代表的な美白成分の特徴や効果・注意点

紫外線対策をする女性の手

ここでは、厚生労働省の承認を受けている代表的な美白成分をご紹介します。

ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、ビタミンCを安定化させた成分です。

チロシナーゼ活性抑制およびメラニン還元の2つの作用で美白効果を発揮します。

リン酸 L-アスコルビルマグネシウムやリン酸 L-アスコルビルナトリウム、L-アスコルビン酸 2-グルコシド(AA-2G)、3-O-エチルアスコルビン酸(VCエチル)などが厚生労働省の承認を受けた美白有効成分です。

また、コラーゲン産生促進、酸化抑制、皮脂コントロールなどのマルチなはたらきがあります。

<参考記事>
ビタミンC誘導体化粧水の選び方はエイジングケアの視点で
VCエチル(エチルアスコルビン酸)は優れたビタミンC!

プラセンタエキス

プラセンタエキスは、馬や豚の胎盤から抽出したエキスで、アミノ酸や脂質、糖質、EGFやFGFなどの成長因子を含む成分です。

メラニン生成抑制およびメラニン排出促進の2つの作用によって、美白効果を発揮します。

また、保湿効果やエイジングケアなども期待できます、

<参考記事>
プラセンタエキスの化粧品での効果!馬・豚・羊の違いは?
おすすめ&人気のプラセンタ美容液8選!選び方と効果的な使い方

アルブチン

コケモモやラ・フランスなどの植物から抽出した成分です。

チロシナーゼ活性抑制作用で美白効果を発揮します。

「ハイドロキノン」を改良し、美白効果と刺激を少なくすることで、使いやすくした美白成分です。

<参考記事>
美白成分のアルブチン。ほかの美肌効果や副作用、ビタミンCとの違いも

ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)

ナイアシンアミドは、美白成分として表記される際は、「ニコチン酸アミド」です。

メラニン色素が入っている袋(メラノソーム)が、表皮細胞へ受け渡しされる動きを抑制することで美白効果を発揮します。

コラーゲン産生促進やセラミド産生促進作用もあり、しわ改善や肌荒れ改善の医薬部外品としても承認を受けています。

<参考記事>
ナイアシンアミドの効果は?話題のシワ改善化粧品のおすすめ紹介!

トラネキサム酸

トラネキサム酸は、炎症を防ぐ内服の医薬品としても使われています。

メラノサイトにメラニンをつくるように指令を出すプラスミンという情報伝達物質のはたらきを阻害し、美白効果を発揮します。

また、美容クリニックなどでは肝斑の内服薬としてもよく使われています。

<参考記事>
トラネキサム酸の効果は?肝斑などのシミ、出血性疾患の治療薬

カモミラET

カモミラETは、ハーブの「カミツレ(西洋名:カモミール)」から抽出された油溶性の成分です。

メラノサイト活性化因子の一種であるエンドセリン-1の伝達を阻害するはたらきがあり、色素沈着を抑制するなどの美白効果を発揮します。

効果が穏やかなため、敏感肌でも使えます。

4MSK

4MSKは、4-メトキシサリチル酸カリウム塩の略称で、サリチル酸の誘導体です。

角化細胞(ケラチノサイト)が角層細胞に分化するのを正常化させるはたらきにより、メラニンの排出を促し、美白効果を発揮します。

エナジーシグナルAMP

エナジーシグナルAMPは、医薬部外品としては「アデノシン一リン酸二ナトリウム」と表記されます。

表皮細胞内のAMP濃度を上昇させることにより、ターンオーバーを促進させて美白効果を発揮します。

マグノリグナン

マグノリグナンは、医薬部外品としては「5,5′-ジプロピル-ビフェニル-2,2′-ジオール」と表記されます。

チロシナーゼが成熟するのを防ぐ作用によって、美白効果を発揮します。

コウジ酸

醤油や日本酒などを製造する過程で発生する麹(こうじ)に含まれるコウジ菌が生み出す成分です。

チロシナーゼの活性化に必要な銅原子を奪うことで美白効果を発揮します。

リノール酸S

リノール酸Sは、紅花油などに含まれるリノール酸を改良した成分です。

チロシナーゼを分解する効果とともにメラニンの生成を抑制し、肌のターンオーバーを促すはたらきによって美白効果を発揮します。

デクスパンテノールW(PCE-DP)

デクスパンテノールW(PCE-DP)は、2018年に厚生労働省の承認を受けた最新の美白有効成分です。

PCE-DPは、肌の表皮細胞のクエン酸回路にはたらきかけ、表皮細胞のエネルギーを効率的に産生し、高めることによって、表皮細胞が抱えるメラニン量を減少させるとともに、ターンオーバーを促進して美白をサポートします。

クエン酸回路にはたらきかける点で従来の美白成分とは異なる新たなアプローチを行います。

医薬部外品として承認されていない美白成分

ここでは、美白効果はあるものの、医薬部外品として厚生労働省の承認を受けていない成分を紹介します。

ハイドロキノン

ハイドロキノンは、炎症後の色素沈着、肝斑、雀卵斑などの外用治療薬として有効であることから医薬品として使用されています。また、化粧品成分として使われていますが、医薬部外品としての承認を受けていません。

チロシナーゼのはたらきを抑える作用があり、メラニンの生成を抑えて強い美白効果を発揮します。

しかし、刺激性があるため使い方に注意が必要です。

<参考記事>
医師監修|ハイドロキノンは美白効果と安全性を考えて使おう!

【徹底解説】ハイドロキノンは塗り方を間違えると逆効果!?プロが解説

トレチノイン

トレチノインはビタミンA誘導体で、ビタミンA(レチノール)の50~100倍もの効果がある成分です。

アメリカでは、しわ・ニキビの改善に効果があることが認められ、医薬品として承認されています。

また、肌のターンオーバーを促進させる作用によって、シミを薄くする効果があります。

しかし、刺激性が強いため化粧品成分としては使えず、美容クリニックでのシミやしわ改善の治療で処方されます。

<参考記事>
トレチノイン(レチノイン酸)とは?効果と副作用を解説
レチノールの効果と副作用を知って、正しいエイジングケア!

美白成分に関するよくある質問

Q1.最強の美白成分は何ですか?

美白効果でいえば、ハイドロキノンを高濃度で使うと最も高い美白効果を発揮します。しかし、刺激も強いので使い方に注意が必要です。

皮膚科医へのアンケートでは、効果のある美白成分として最も回答が多かったのは、ビタミンC誘導体でした。

<参考記事>
皮膚科医1,023人へのアンケートからわかる、効果ある美白ケア
「美白への過度な期待はお肌をダメに!正しい美白化粧品の選び方の秘密」
美白化粧水のランキングは不要?選び方と使い方のコツ!

Q2.肝斑は美白成分で消えますか?

肝斑は、トラネキサム酸やビタミンC誘導体などの美白成分の入った医薬部外品、ハイドロキノンの外用薬などである程度改善が可能です。

しかし、より高い効果を上げるにはトラネキサム酸やビタミンC、ビタミンEなどの美容内服がおすすめです。

<参考記事>
美容内服薬は美白&シミ改善を!種類・効果と使い方の注意・副作用
ナールスで美容内服薬のオンライン診療の運用をサポート

Q3.美白成分は安全ですか?

美白成分は、厚生労働省の承認を得ており、適切な使い方をすれば基本的には安全です。しかし、美白成分として使用されていたロドデノールには、後に色素細胞に対する毒性があり、白斑を引き起こす可能性があることがわかりました。

ロドデノールは医薬部外品の有効成分ですが、カネボウの薬用化粧品で白斑を引き起こしました。美白のメカニズムがメラニンを抑えるという理論に基づいているため、刺激や白斑のリスクがともなう可能性は否定できません。

Q4.ナールスのエイジングケア化粧品で美白できますか?

ナールスのエイジングケア化粧品は、ビタミンC誘導体やナイアシンアミド、プラセンタエキスなどを配合しているものがあります。

しかし、いずれも医薬部外品ではなく通常の化粧品なので、美白効果があるとはいえません。

Q5.美白成分は複数使っても良いですか?

はい。1つの美白成分をたくさん使うより、メカニズムの違うものを複数使うことはおすすめです。

たとえば、ビタミンC誘導体とナイアシンアミド、アルブチンの組み合わせはおすすめです。

Q6.美白成分を使っている際に気をつけることはありますか?

美白成分を使う際は、保湿をしっかり行い、バリア機能をしっかり守りましょう。

また、洗顔やクレンジングも優しく行うことが大切です。

まとめ

美白化粧品でシミを予防する女性

美白成分の種類と効果や特徴、注意点などについて詳しく解説しました。

厚生労働省の承認を受けた美白有効成分を配合して承認を受けた医薬部外品は、美白化粧品としてメラニンによるシミやそばかすの予防効果が期待できます。

そんな美白成分には、種類がたくさんあって、メカニズムや効果に違いがあります。

しかし、できてしまったシミやそばかすを消すものではありません。

また、適切に使わないと副作用のリスクもあります。

美白成分について正しく理解し、上手にシミの予防を行いましょう。

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ありがとうございます。

ナールスゲン配合エイジングケア化粧品の通販サイト「ナールスコム」をよろしくお願い申し上げます。

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