2024年5月14日

★ナールスマガジン★ハイドロキノンによる肝斑治療へのトラネキサム酸追加は有効か?

こんにちは!

エイジングケア化粧品「ナールスコム」が発刊するナールスマガジンのヘルスケアに関するちょっとしたお話をご紹介します。

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ヘルスケアに関するちょっとしたお話
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当社スタッフの本業は、 医学・薬学関連の事業のため、 日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報があれば、月1回、ご紹介していくコーナーです。

今回のテーマは「ハイドロキノンによる肝斑治療へのトラネキサム酸追加は有効か?」です。

肝斑で悩んでいるエイジングケア世代の女性はたくさんいます。
実際、当社スタッフもそうですし、ナールス美容医療アカデミーで「体験レポーター」を務めていただいている方の中にも、肝斑が気になるという方が多くいます。

そこで今回は、2016年と少し前の研究報告ですが、肝斑の治療に関する興味深い研究論文を取り上げます。

海外では、以前から肝斑にはハイドロキノンクリームによる治療が行われてきました。一方、日本では、その当時も今も、トラネキサム酸の内服薬がよく使われています。
この研究論文は、Journal of Cosmetic Dermatology誌に掲載されたもので、
・経口トラネキサム酸とハイドロキノン4%クリーム併用
・ハイドロキノン4%クリーム単独使用
の2つのグループで有効性および安全性を比較検討したものです。

<研究概要>
・顔の左右対称に肝斑を有する患者100例を、治療群(トラネキサム酸250mg1日3回の内服に加え、夜間のハイドロキノン4%クリーム使用)と対照群(ハイドロキノン4%クリームのみ)に無作為に割り付けた。
・試験期間3カ月中のMASI(肝斑の面積と重症度指数)スコアの減少を算出し、主要評価項目とした。
・試験終了3カ月後のフォローアップ時に再発についても評価した。

<主な研究結果>
・試験期間3カ月、試験終了後フォローアップ3カ月の6カ月経過時のトラネキサム酸とハイドロキノンの併用治療群の平均MASIスコアは、対照群と比較して1.8ポイント低かった。つまり、併用したグループの効果が高かった。
・再発率でも併用群が小さかったが、統計的に有意な差はなかった。
・副作用発生頻度も両グループ間で有意な差は認められなかった。
・治療満足度は、「おおむね満足〜大変満足」と回答した患者が併用治療のグループで82.2%、単独治療のグループで34.95%と大きな差があった。

再発率に大差がないことを除けば、ハイドロキノンとトラネキサム酸との併用が良さそうですね。

肝斑は、フォトフェイシャルやレーザー治療などの美容医療では悪化のリスクがあります。
また、別の研究で、ビタミンCとビタミンEの両方の内服で効果が高いことがわかっています。

これらから、
肝斑治療のおすすめはまず、トラネキサム酸の内服。
そして、ビタミンCやビタミンEの内服薬の追加。
その上で改善が不十分な場合には、ハイドロキノン外用薬が良いと思います。

アブストラクトはこちら

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ありがとうございます。

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