2024年9月6日

ワインは心臓病のリスクを下げる?最新の研究結果を解説

こんにちは!

エイジングケア化粧品「ナールスコム」が発刊するナールスマガジンのヘルスケアに関するちょっとしたお話をご紹介します。

当社スタッフの本業は、 医学・薬学関連の事業のため、 日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。

そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報があれば、月1回、ご紹介していくコーナーです。

今回のテーマは「ワインは心臓病のリスクを下げる?」です。

「ワインが健康に良い」という話を耳にしたことがある方は多いでしょう。特に、心臓病の予防に効果があるという説は広く知られています。お酒を適量楽しみながら、心臓の健康を守ることができるなら、こんなに嬉しいことはありません。

しかし、ワインを飲むことが本当に心臓病のリスクを下げるのか、それとも単なる都市伝説に過ぎないのか、疑問に感じる方もいるでしょう。また、適量とはどのくらいなのか、多量のアルコール摂取はどのような影響を及ぼすのかも気になるポイントです。

今回は、ワインと心臓病に関する最新の研究をもとに、その効果やリスクについて詳しく解説します。

ワインと心臓病に関する最新の研究とは?

医学論文のイメージ

今回ご紹介するのは、医学雑誌「Nutrient」に掲載された22件の試験を見直した研究報告です。この研究では、さまざまな種類のワインと健康、特に心臓病や心血管系の病気との関連性が調査されました。

まず、この研究の主な結果を簡単にまとめると以下の通りです。

  • ワインの適度な摂取は、心臓病や心血管疾患による死亡リスクを低下させる。
  • 年齢や性別、喫煙の有無、追跡期間などは、ワインがもたらす健康効果に大きな影響を与えなかった。
  • ただし、高齢者や薬物を使用している人、または特定の病気を持っている人は、アルコールに対する感受性が高いため、ワインの摂取量には注意が必要。

このように、ワインを適度に楽しむことは心臓病リスクを下げる可能性がある一方で、個々の健康状態によっては注意が必要であることが示されています。

ワインが心臓病リスクを下げるメカニズムとは?

なぜワインが心臓病のリスクを下げるのでしょうか?その理由としてよく言及されるのが、ポリフェノールという成分の存在です。ワイン、特に赤ワインには、ポリフェノールが豊富に含まれています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、体内の活性酸素を減少させることで、動脈硬化の予防や血管の健康を保つ働きがあるとされています。

また、ポリフェノールの一種であるレスベラトロールにも注目が集まっています。レスベラトロールは、赤ワインの皮に多く含まれており、血液の流れを良くすることで血管を拡張させ、血圧を下げる効果があるとされています。これにより、心臓にかかる負担が軽減され、心臓病のリスクが低下する可能性があると考えられています。

どのくらいの量が適切?

「ワインは体に良い」と聞くと、毎晩一杯だけでなく、もっとたくさん飲みたくなってしまうかもしれません。しかし、飲み過ぎは禁物です。適度な量であれば健康効果が期待できるワインも、過剰摂取は逆に心血管系に悪影響を及ぼす可能性があります。

では、具体的にどのくらいの量が適切なのでしょうか?一般的には、1日に1〜2杯程度のワインが「適度な量」とされています。これは、男性であれば約250ml、女性であれば150ml程度が目安です。

ただし、個々の体質や健康状態によっても「適度な量」は異なるため、自己判断で無理に飲むのではなく、自分に合った量を見極めることが大切です。特に、既に高血圧や糖尿病などの持病がある方は、主治医と相談した上で摂取量を決めることをお勧めします。

ワインの種類による違いは?

3種類のワイン

ワインと一口に言っても、赤ワイン、白ワイン、ロゼなどさまざまな種類があります。では、これらの種類によって健康効果に違いはあるのでしょうか?

研究では、特に赤ワインが心臓病予防に効果があるとされています。その理由は、赤ワインには白ワインやロゼに比べてポリフェノールが多く含まれているからです。赤ワインはぶどうの皮や種も一緒に発酵させるため、これらの成分が豊富に含まれ、抗酸化作用が強いとされています。

一方、白ワインにも健康効果がないわけではありません。白ワインは赤ワインに比べるとポリフェノールの含有量が少ないですが、適度な摂取であれば心臓病のリスクを低減させる効果が期待できます。また、白ワインは酸味が強く、消化を助ける効果があるとも言われており、食事との相性によって選ぶ楽しさもあります。

ワインを飲む際の注意点

ワインを楽しむ際には、いくつかの注意点もあります。特に次のポイントに気をつけることで、ワインの健康効果を最大限に引き出すことができます。

  1. 飲み過ぎに注意する
    いくら体に良いとは言え、過剰なアルコール摂取は健康を害するリスクがあります。1日に1〜2杯程度を目安に、適量を守りましょう。
  2. 空腹時を避ける
    アルコールは空腹時に摂取すると吸収が早まり、酔いが回りやすくなります。また、胃への負担も大きくなるため、できるだけ食事と一緒に楽しむようにしましょう。
  3. 体調に合わせる
    持病がある方や薬を服用している方は、アルコール摂取が症状に悪影響を与える可能性があるため、医師に相談することをお勧めします。特に高血圧や糖尿病の方は注意が必要です。
  4. 適度な運動とバランスの取れた食事を心がける
    ワインだけに頼るのではなく、普段の生活習慣も心臓病予防には重要です。適度な運動やバランスの取れた食事を心がけ、総合的な健康管理を行いましょう。

まとめ

適量のワインで乾杯

ワインが健康のために良い、心臓病の予防に良い、といった研究報告もある一方、多量のアルコール摂取は心血管に悪影響を及ぼすリスクがあります。

今回は、さまざまなワインと健康や病気に関する22の試験の研究報告をあらためて見直した医学論文をもとにお話ししました。

主な研究結果は次のとおりです。
・ワインを飲むと心臓病や心血管による死亡リスクを下げる
・平均年齢、性別、追跡期間、喫煙の有無は結果に影響を与えなかった
・年齢、薬物、病態の影響により、アルコールに対する感受性が高い患者では、ワインの摂取量を増やすことが有害となる可能性は否定できない

研究者は、今後、ワインの種類によってこれらの効果を区別する研究が必要であるとしています。

個人的にワインが好きなので、良い結果で安心しましたが、飲み過ぎには注意したいですね。

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ありがとうございます。

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