目の下のクマで悩んでいます。どのようにケアすればいいでしょうか?
- 坂本選手:
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中学生くらいから、目の下のクマで悩んでいます。
睡眠の量にかかわらず、クマがあるのですが、どのようにケアすればいいでしょうか?
- 先生:
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クマには、さまざまな原因があります。坂本選手は子どもの頃、アトピー性皮膚炎があったか、今も乾燥肌ですよね?クマは、乾燥が原因の場合が多いので、保湿をしっかりやることを心掛けてはいかがでしょうか?
保湿成分を含むスキンケア製品を、目の中に入らないように注意して、クマのところに多めに塗ってみることで改善する可能性があります。
あとは、疲れをとり、睡眠をしっかりとることを意識して実践してみてください。
- 司会:
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先生のお考えのひとつに「蒸しタオルを使った保湿」があると伺ったのですが、クマにも効果的なのでしょうか?
- 先生:
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クマがある人は、目の中も乾燥して、ドライアイの可能性があります。皮膚はつながっているので、まぶたも厳密に言えば皮膚ですが、折れ曲がって目の周りから、内側に繋がっています。そのため、目の中が乾燥すると、その影響でまぶたも乾燥してしまうのです。
目薬で目の中を潤わせることもひとつの方法ですが、温かい蒸しタオルを使って涙腺を暖め、目の中を潤わせることで、目のまわりの保湿対策にもなります。
シミが気になります。10年後、20年後の紫外線の影響が怖いです。
- 片嶋選手:
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まだ若いのですが、紫外線を浴び続けているので、シミが気になります。
10年後、20年後が恐怖です。どう対策すれば良いでしょうか?
- 先生:
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片嶋さんは、色が白いので、紫外線に弱いタイプです。そんな方は、しっかり紫外線ケアをすることが大切です。日焼け止めクリームをしっかり塗ってください。
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紫外線ケアは、予防だけでなく、紫外線を浴びた後のアフターケアも大切です。
あるプロテニスプレイヤーは、長い間プレーされていますが、お肌がきれいです。
実は、アフターケアをしっかりされているので、日焼けはしていても、きれいな肌を保っていられるのです。「ビタミンなどの抗酸化物質をアフターケアで使う」という理論を、実践で証明しくれていると思います。
具体的に説明すると、紫外線を浴びた後は、水や氷で冷やす、保湿をする、ビタミンA、C、Eをはじめ、抗酸化作用のある成分を配合した化粧品を使うことで、20年後、30年後の肌が段違いに違ってきます。もちろん、食事でビタミンACEを取り入れることも大切です。こうした工夫で、お肌も体も疲れを持ち越さないようにして下さい。そして、それを続けて下さい。
先生ご自身は、どのようにビタミンを摂られていますか?
- 司会:
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今、ビタミンACEのお話がでましたが、先生ご自身は、どのように摂取されていますか?
- 先生:
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昔は、今のように抗酸化成分の入った化粧品はありませんでした。ビタミンなどの抗酸化成分を配合された製品が発売されてからは、抗酸化成分の入った化粧品を使っています。今は、ビタミンACEをはじめ、成分にエビデンス(科学的根拠)のある新しいスキンケア製品も出てきているので、しっかり成分を吟味して、品質の高い化粧品を使うのが良いと思います。
練習中に蕁麻疹がでるのですが、原因は何でしょうか?
- 海老原選手:
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寒い季節になると、練習中に蕁麻疹がでるのです。
練習前はでないのですが、手足の付け根などに、かゆみを感じます。
食事は特に変えていません。
練習場が海の近くなので、風が強いことや季節の影響なのか、と考えています。
- 先生:
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寒い季節だけですね?おそらく、寒冷蕁麻疹ではないでしょうか?
サッカーなど屋外で、かつ、肌の露出の多いスポーツでは、寒冷蕁麻疹がでる方がいます。
急に外気に触れたことによる急温度差や、睡眠不足などによる疲れなどが原因の可能性が高いです。
練習で外に出る前に、体を温めるなどの温度差対策を行ったり、ホットクリームを塗ったりされてみてはどうでしょうか? ストレスや疲れを持ち越さないことも大切ですよ。
テカリやニキビが気になります。
- 武田選手:
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私は、小さいころから顔に脂が多い、いわゆる脂性肌で顔のテカリが気になります。
また、ニキビもできやすいのが悩みです。
そのため、朝晩だけでなく、昼間も洗顔をするのですが、そうするとカサカサになったり、季節の変わり目などで肌荒れになったりします。良いケアの方法を教えて下さい。
- 先生:
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ニキビに洗顔は大切ですが、洗いすぎはかえってお肌にダメージを与えます。
お肌は、自分で元の状態に戻ろうとする力があります。
そのため、洗いすぎるとお肌がまた脂をだそうとするのです。
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洗顔は、朝晩の1日2回程度に減らしてみてください。
朝は、ぬるま湯だけで洗顔しても大丈夫です。もし、練習後にしっかり洗顔料を使って洗顔したいなら、夜もぬるま湯で良いでしょう。
また、ニキビ用の洗顔料などを使うことで、改善する可能性もありますし、脂の多い化粧品を使わず、サッパリタイプを使うことも工夫のひとつです。
ニキビの原因として、ストレスもあげられるので、日常生活も大切ですね。
雨の日や曇った日でも紫外線対策は必要でしょうか?
- 藤崎選手:
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晴れた日は、練習前に日焼け止めクリームを塗って紫外線をケアしていますが、雨や曇りの日でも、日焼け止めクリームを使った方が良いのでしょうか?
- 先生:
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紫外線には、A波とB波があり、曇りでもA波は降り注いでいます。A波は、光老化の原因となり、10年後、20年後にも悪い影響を与えます。ですから、曇りの日でも日焼け止めクリームを塗った方が良いです。ただ、べたつきがある製品を使うのは嫌な方が多いですね。
さまざまな競技のスポーツ選手にアンケート調査をしたところ、「べたつきがないのが良い」「汗をかくと目に入ってしみる」などの意見がありました。化粧品メーカーに努力していただいて、つけ心地のいい、より良い製品の開発を期待します。
もし、どうしてもべたつきが気なる場合は、目の下から頬にかけての皮膚が薄い部分だけでも、使えば良いのではないでしょうか。この部分は、年齢とともにシワが出やすいところなので、特に気を付けてください。
紫外線ケアをするとパフォーマンスが上がる、というお話を詳しく教えて下さい。
- 藤崎選手:
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以前、紫外線ケアをしないでプレーしたとき、疲れが多かったと記憶しています。第1部の講演で、紫外線ケアをすると、体力の温存ができて、パフォーマンスが上がる、というお話に納得しました。今後は、しっかりケアしていきたいと思います。
- 先生:
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男性を対象として全身にUVケア製品を使ってもらう調査をしたところ、調査後は積極的に紫外線ケアをする選手が増えました。
紫外線は体力を奪いますので、紫外線ケアをした選手が、疲労の軽減を実感したからだと考えています。
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実は、最初にこのことに気付いたのは、2002年の日韓ワールドカップのときです。白色系人種のチームの練習を見ていたときに、トレーナーが選手達にUVケア製品を配っていました。そして、選手同士がユニフォームを着る前に、お互い手の届かないところに塗りあっていたんです。海外では、トレーナーが意識して紫外線ケアを指導し、選手達もそれを理解していることを目の当たりにしました。その後、日本も見習ってそうあるべきだと思ったので、さまざまな競技の選手におすすめしています。
服を着ていても、紫外線ケアは必要ですか?
- 海老原選手:
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服を着ていても、紫外線は通るのでしょうか?
- 先生:
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紫外線透過率は素材や厚さでも違ってきますが、デニムのジーンズが0.1%、白色の綿シャツは14%も通します。したがって、服を着ていても紫外線ケアが必要です。
UVケア製品は、服を着る前に塗った方が良いです。なぜなら、服を着てからだと、服につかないように服と肌の境目などがしっかり塗れない場合もありますので、服を着る前に日焼け止めを塗る習慣をもちましょう。
どんな保湿成分が含まれた製品がいいのでしょうか?
- 大黒田選手:
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毎日、お風呂上りに、洗顔、化粧水、乳液を使うんですが、あまり潤いを感じないのです。
どんな成分の製品を使えば良いのでしょうか?
- 先生:
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難しい質問ですね。あらゆるメーカーの製品に保湿成分が含まれていますので、表示してある成分を理解して、どんなものかを知っておくことも大切です。ただし、配合濃度は表示されていないので、成分だけで判断することは難しいです。
同じブランドを使う場合は、同じ成分が主体になっていることが多いので、化粧水と乳液でブランドを変えるなど、異なる保湿成分を使うことも工夫のひとつですね。刺激を感じるなどの問題がなければ、さまざまな保湿成分を組み合わせて使ってみてください。
肌荒れが気になっています。肌荒れに効く食べ物はありますか?
- 福田選手:
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昔は、肌に自信があったのですが、最近は、肌荒れが気になり、洗顔料や化粧水で肌がヒリヒリすることもあります。
ビタミンACE以外でも肌に良い食べ物は何でしょうか?
- 先生:
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たんぱく質を摂ることが大切です。たんぱく質はアミノ酸に分解され、お肌のコラーゲンなどを作るために体の中に吸収されます。しっかり、良質のたんぱく質を摂って下さい。
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コラーゲン入りの食品をよく見かけますが、コラーゲンを食べてもそのままコラーゲンにはなりません。
コラーゲンもたんぱく質なので、食べればアミノ酸に分解されるのです。コラーゲンを食べること自体は悪いことではありませんが、食事で良質なたんぱく質を摂ることをおすすめします。
コラーゲンには、「水分をキープする力」「お肌を健康にする力」があります。コラーゲンを増やすには、良質のたんぱく質をしっかり摂ってくださいね。
- 司会:
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コラーゲンには、動物性とか魚が原料のものなどがありますが、違いはありますか?
- 先生:
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化粧品に含まれるコラーゲンは保湿成分です。コラーゲンは、分子量が大きいので、表皮にとどまって保湿効果を発揮します。
品質に問題がなければ、その由来が何かを気にする必要は無いでしょう。
サプリメントについては、今お話した通り、そのままコラーゲンになることはありません。
そのため、私は、サプリメントより食事で良質のたんぱく質を摂ることをおすすめします。特に、スポーツ選手の場合はドーピングの問題もあるので、安易にサプリメントを使うことはおすすめしません。
ある選手が、ニキビで悩んでいました。
自分がアスリートであることを知らせずに、美容系の医師に相談し、そこですすめられたニキビ用の塗り薬を使いました。
そのクリームには、たまたまドーピングの対象となる成分が入っていたのです。医薬品、サプリメント、化粧品なども含めて、問題となる成分かどうかをしっかり確かめることが大切です。
もし、わからないことがあれば、問い合わせ先もあるので、使用前に相談窓口に問い合わせてください。
ナールスゲン®とビタミンの組み合わせは良いのでしょうか
- 司会:
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今、選手達は、京都大学と大阪市立大学で共同研究を経て開発された「ナールスゲン®」というアミノ酸誘導体とビタミンC、ビタミンEが配合されたローションをアフターケアに使っています。
今までの先生のお話からは、良い選択だと思いますがいかがでしょうか?
- 先生:
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ビタミンCやEは既にエビデンスも実績もあります。
ナールスゲン®も、エビデンスがあると聞いています。
しっかりしたデータがあって、選手自身が確かめて使っているのであれば、良い選択のひとつではないでしょうか。
トップアスリートのスキンケアの特徴は?
- 参加者:
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多くのスポーツ選手を診療されていると伺いましたが、トップアスリートのスキンケアやメンタル面で特徴的なケースがあれば教えていただけますか?
- 先生:
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トップアスリートは、体のことだけでなく、お肌の隅々まで気になって、何か問題がある場合などは、早く解決することを望む方が多いです。あるスキー競技の選手は、オリンピック前にウイルス性のウオノメが気になっていました。治療は、痛みもありますし、オリンピック前に100%完治するとも限らなかったのです。あえて治療しないという選択肢もありましたが、その選手は万全の状態で臨みたいとの想いから、治療を進めて欲しいと何度も私のところに相談に来ました。そこで、治療を行ったところ、途中、痛みはあったものの、オリンピック前に完治したのです。そして、見事にメダルを獲得されました。
このようにトップアスリートは、パフォーマンスを最大限発揮するために、身体の隅々に注意を払い、万全な状態にすることを心掛ける方が多いです。気になることがあれば、その問題を徹底的に解決しようとしますね。
髪の毛の紫外線ケアは?
- 参加者:
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髪の毛は、最も紫外線の影響を受けやすいパーツだと思うのですが、髪の毛の紫外線ケアについては、どう考えれば良いでしょうか?
- 先生:
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髪の毛は、頭を保護するために存在し、髪の毛自体に頭皮の紫外線予防効果があります。
紫外線ケアの観点から、屋外スポーツの選手が、スキンヘッドなど髪の毛を短くカットすることは疑問です。
しかし、髪型は、選手の好みやメンタル面とも関係があるように思います。髪型を変える、髪を染めるなどでパフォーマンスが上がったりすることもあるので、髪型については、選手個人がケースバイケースで考えれば良いのではないでしょうか。紫外線ケアは、髪の毛用のUVケア製品もあるので、そうした製品を使うのもひとつの方法ですね。
マリンスポーツをする時の紫外線ケアは?
- 参加者:
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ダイビングなど水中でUVケア製品を使うなど、特殊な環境の場合、製品の選択はどう考えれば良いでしょうか?
- 先生:
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最近、ウォータープルーフタイプのUVケア製品も良い製品があると聞いていますので、その中から自分に合う製品を選ぶのがポイントです。また、どんなスポーツでもアフターケアが大切です。
日焼けは軽い火傷なので、できるだけ早くお肌を冷やして、抗酸化ビタミンの配合された化粧品を使って下さい。
スポーツ時の紫外線ケアと日常生活の紫外線ケアの違いは?
- 参加者:
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スポーツをする際の紫外線ケアと日常生活の紫外線ケアは違うと思うのですが、いかがでしょうか?
- 先生:
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日常生活でUVケア製品を過度に塗ると、お肌に負担をかけます。さらに、多く塗ることで製品が毛穴に詰まってしまうことがあり、それを洗い流そうと、こすり過ぎてお肌を傷付けてしまうこともあります。
そのため、日常生活ではSPAやPAの表示のある下地クリームやファンデーションを使うことも良い選択のひとつです。日傘を使う、日陰を歩くなど紫外線を避ける工夫もしましょう。
日焼け止めクリームが発汗の妨げになるのでは?
- 参加者:
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第1部の講演で、紫外線ケアが熱中症対策にもなるお話がありましたが、UVケア製品で膜ができて発汗の妨げになるリスクがあるように思います。
- 先生:
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UVケア製品の中に、発汗を抑える製品もあり、どの製品も改良されて良くなっています。また、私が行ったアンケートでは、個人差が大きかったので、一概にどれが良いとは言えません。しっかりしたメーカーの製品から、自分に合ったものをみつけることが大切です。また、塗り方ですが、UVケア製品を使う以上は、しっかりと塗った方が良いです。
微量を薄く塗ることは、効果が少なく、お肌に負担だけかかってしまします。男子のスポーツ選手は、UVケア製品を使いたくないという方が多いので、そんな方には部分塗りをすすめています。
上田先生が実践する1日のスキンケアを教えてください
- 司会:
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最後に、先生の1日のスキンケアを教えていただけますか?
- 先生:
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朝起きたらお湯で絞ったタオルで顔を拭きます。そのあと、化粧水、乳液、そして日焼け止め効果のある保湿クリームを使っています。
クリニックで診療する時は、患者さんの前では化粧品の香りがない方が良く、忙しさもあってメイクアップはしません。もちろん、今日のような講演会やお出掛けの際は、メイクアップをします。メイクアップをしない日は、夜の洗顔もシンプルにぬるま湯で1回洗うだけです。メイクアップをした日は、クレンジングと洗顔、つまりダブル洗顔をします。そのあと、化粧水と抗酸化ビタミンが配合されたジェルとクリームを使います。あと、乾燥肌なので朝も夜もボディケアもやっています。
幼少の頃はアトピーがひどく、それが皮膚科を選んだ理由でもあるのですが、ボディケアは入念に行うようにしています。年齢的にも筋肉の動きや体の柔軟性のチェックをしたほうが良いですし、さまざまな製品を試して評価する機会にもなるので、ボディケアにはある程度時間をかけています。
ナールスゲン®とは、
京都大学 化学研究所と大阪市立大学大学院 生活科学研究科の
共同研究により生まれた「アミノ酸誘導体」です。
コラーゲンの産生量などさまざまな実験で効果が実証された科学的根拠のある成分です。
安全性の面においても、化粧品原料として必要な所定の試験を完全にクリアし、毒性や副作用がないことが認められています。
ナールスゲン®のメカニズムは、「グルタチオン※1の代謝分解を抑え、抗酸化ストレス応答※2を誘導する」ことです。簡単に言えば、
お肌が持っている本来の力を引き出すことをサポートするのです。
※1 抗酸化作用があり、体を錆びつきから守ってくれる代表的な物質
※2 体に与えられた酸化ストレスに対する細胞の反応
「コラーゲン」「エラスチン」「ヒートショックプロテイン(HSP) 47」を増やします。
ナールスゲン®は、肌の弾力やハリ、ツヤを保つ「コラーゲン」を2~3倍に増加させます。
ナールスゲン®は、弾性線維「エラスチン」を約1.5倍に増加させます。
ナールスゲン®は、コラーゲンの質を高める「HSP47」を約1.3倍に増加させます。
ナールスゲン®は、ビタミンCと一緒に用いると、コラーゲンをさらに増やす効果があります。
細胞を保護します。
ナールスゲン®は、
紫外線を当てても細胞の生存率が高く、
光老化を軽減します。
テレビニュースで紹介された動画はコチラ
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